11・7集会を歴史的突破口に階級的労働運動の反転攻勢を

週刊『前進』04頁(3219号03面02)(2021/11/15)


11・7集会を歴史的突破口に階級的労働運動の反転攻勢を


 11・7労働者集会は世界の労働者階級と共に、日本の労働者人民が新自由主義打倒の総反撃を開始したことを告げ知らせる歴史的な闘争としてかちとられた。
 動労千葉、関生支部、港合同の闘う3労組の階級的団結を心棒にして、大崩壊する新自由主義の凶暴な攻撃を打ち砕き、国際連帯で戦争を阻止し、労働者階級の未来を切り開く展望がここに圧倒的に示された。
 基調報告で動労千葉の関道利委員長は資本主義の終わりが始まり歴史が動き出していると提起し「新自由主義を終わらせるカギは労働組合が握っている。労働者の団結にその力がある」と訴えた。そのとおりだ!
 今や「新自由主義は打倒できる!」という確信が集会を共にかちとった全ての参加者の胸にみなぎっている。それはコロナ下で必死に闘い、自らつかみとってきたからこその確信だ。

中国侵略戦争をとめよう

 〈コロナ×大恐慌〉は帝国主義の最後の延命形態である新自由主義を崩壊させた。国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)で示されたように、気候問題までもが天然ガスなどエネルギー・資源をめぐる争闘戦、国家間対立として非和解化している。レーニンが『帝国主義論』で明らかにしているように、帝国主義はさらに凶暴に、破滅的に労働者階級に犠牲を強い、侵略戦争、帝国主義戦争へと突き進む以外にない。外への侵略戦争は内への階級戦争だ。
 労働者階級の自国帝国主義打倒と国際連帯の闘いこそが戦争を阻止する道だ。10・20韓国・民主労総の26万人ゼネスト、全米でのストライキなど、世界で新自由主義打倒の新たな闘いが巻き起こっている。
 岸田政権は、労働者階級人民にいつ打倒されるかとおびえながら、「新しい資本主義」として民営化と非正規職化を極限的に進める以外にない。そして、「防衛費2倍化」「敵基地攻撃能力」と、歯止めなき軍拡と戦争・改憲にのめり込んでいる。沖縄を中国侵略戦争の最前線にすることを絶対に許してはならない。
 11・7集会には、改憲・戦争阻止!大行進運動が、全国で中国侵略戦争を阻止する反戦・反基地闘争を闘って結集した。三里塚、沖縄、広島、福島の、戦争と核、被曝を絶対に許さない闘い・怒りが一つとなった。7・23東京オリンピック開会式粉砕闘争を実力闘争で闘いぬいた全学連は、沖縄の怒りの先頭に立つ赤嶺知晃さんを新委員長とする決戦体制を確立して合流した。
 これらの闘いをさらに発展させ、米日帝国主義の中国侵略戦争阻止、沖縄米軍基地撤去=安保粉砕・日帝打倒、改憲阻止・岸田政権打倒の大闘争を組織しよう。
 また、在日ミャンマー人民が大挙結集し、日帝による国軍への支援を弾劾し、日本政府と大資本への闘いを呼びかけた。日帝の国軍クーデター支援=ミャンマー侵略を許さない連帯行動を組織しよう。入管法・入管体制を粉砕しよう。

労働組合の闘いが決定的

 だからこそ労働組合の闘いがますます決定的だ。階級的労働運動の組織的力をつけていくための課題は鮮明だ。関委員長は階級的労働運動の指針として「①労働組合は資本と闘う武器、②どんな時代に生きているかの時代認識が大事、③労働者こそ社会の主人公であることに誇りをもつ、④労働者に国境はない、⑤反戦闘争を労働運動の本質的課題とする」の5点を提起した。この提起を全国・全産別で直ちに実践しよう。
 何より国鉄1047名解雇撤回闘争の勝利と関生支部弾圧粉砕こそが新自由主義を打倒する道だ。「最高裁決定に基づき解雇撤回・JR復帰、団交開催の判決を求める署名」は、国鉄闘争の歴史的勝利を切り開く原動力だ。全力で取り組み職場と地域に広げよう。
 動労千葉はすでにJR東の「職名廃止」「業務融合化」などのすさまじい攻撃を民営化・外注化の全面破綻、鉄道と安全の崩壊としてとらえ、外注化阻止闘争、反合理化・運転保安闘争で職場を組織し、新たな組織拡大をかちとっている。この闘いに続こう。戦後最大の労働組合弾圧である関生弾圧を許さない運動は、映画「棘(とげ)」「棘2」上映運動をも軸に、関生支部と共にストライキで闘う労働組合をつくろうという団結を全国に広げてきた。その激烈な攻防の中で関生支部も組織拡大を実現している。12月12日の関生弾圧粉砕統一行動に全国で取り組もう。
 コロナ禍の医療崩壊のさなかに都立病院を民営化=独法化するという暴挙に対し、医療・福祉労働者を先頭に「民営化は悪だ!」の怒りと反撃をさらに大きくたたきつけよう。オリパラ学校観戦反対に立ち上がった教育現場、3・5万人削減と闘う郵政、自治体職場、全国のあらゆる職場で、新自由主義の崩壊を階級的労働運動の反転攻勢のチャンスに転じよう。
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