改憲阻止・岸田打倒 労働者階級の総反撃へ 11・7全国労働者集会発言
改憲阻止・岸田打倒 労働者階級の総反撃へ
11・7全国労働者集会発言
闘いの現場はここに
改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人 高山俊吉さん
JR東海の名誉会長・葛西敬之がかつて言ったことがある。「そろそろどこかで戦争でも起きてくれないことには、この国の経済が成り立たなくなる。インドあたりでどうかな」と。限りなく正直で、限りなく「正確な」発言だと思う。
全国の闘う労働者、闘う労働組合が手をつないで新自由主義を終結に導き、戦争突入と改憲を阻止する。この二つは一体です。
国の経済が疲弊し破綻していればもちろんのこと、そうでなくても資本は基本的に収益の極大化を追求する。コロナ禍のもとでも、いやそうだからこそ、トヨタも日本製鉄も、大手の商社も軒並み、この間、利益が過去にないほどのレベルだと報告されている。しかし、現場の労働者は生活苦にあえいでいる。政府は大資本の利益追求のお膳立てを請け負い、戦争準備を合理化する理屈を探し出すことに躍起になっている。
陸上自衛隊14万人のうち10万人が九州地域に結集し、中国侵略戦争の準備に入った。「生きさせろ」と決起する労働者、労働組合は、資本や政府が戦争への突進を期待していることを見抜いている。闘う労働者、労働組合は、戦端開始にお墨付きを与え公認する憲法の改悪に命をかけて反対しようとしている。資本や国の激しい攻撃は闘う仲間を次々と生み出し、新しい組織を誕生させる。
今回の衆院選で、有権者の2割に達しない人しか自民党を積極的に支持する行動をとらなかったというのが事実です。多くの人たちは反対をし、あるいは首をかしげて疑問の目をもって見ている。改憲野党も加えて3分の2以上の議席をとっている与党勢力が、何年も改憲の提案を発議できない。それが彼らの実像であるということです。
「野党共闘」は自民党と対決するものではなかったかと思っている人がこの中におられるとすれば、それは間違いです。野党共闘というのは自民党を支える運動だ。「枝野と岸田が言っていることはどこが違うのか」という声があったでしょう。その枝野を支えようと共産党が言っているんだから、全体が翼賛の国会にしかならない。何をもって野党か、どこに違いがあるか。これがこの国の政治だとするならば、「国会は芝居小屋だ」というのは本当にその通りだ。
闘いの現場はどこにあるのか。ここにある! 闘っている人たち、闘う労働組合、その人たちと連帯する多くの人の心の内にある。その行動が具体化したときに、私たちはこの社会を根底から変える。
闘いの決定的な好機が到来しているのに、闘う運動や組織が事実上ないに等しいという特異な状況です。言い換えれば、本当に行動しよう、闘おうと考える人たちの周りに多くの人たちが集まる可能性が確実に存在します。怒りの結集で岸田政権を打倒しよう。
米軍横田基地での危険な訓練が増加
横田・基地被害をなくす会 福本道夫さん
米軍横田基地にオスプレイが配備されて3年、事故が年々増えています。夜間・低空飛行訓練、人口密集地上空での訓練が行われています。有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)も存在し、周辺で有害な数値が測定されています。6月成立の土地規制法は私たち基地周辺で活動する者を政府の恣意(しい)で取り締まる法律です。ご支援・ご協力をお願いします。
オスプレイは日米軍事一体化の象徴
木更津でオスプレイ配備に反対する住民
木更津地区では2017年2月から米軍普天間基地のMV22オスプレイの整備体制が始まりました。18年度から導入された陸上自衛隊のオスプレイも、今年度中には17機全てが配備されることになっています。安倍政権から強化されてきた日米軍事一体化の象徴としてオスプレイはあります。整備拠点廃止、陸自オスプレイ配備中止に向け取り組みを進めます。
70年安保・沖縄闘争を引き継ぎ闘う
沖縄/国鉄闘争全国運動呼びかけ人 宮城盛光さん
1971年5・19―11・10ゼネストから50年。70年安保・沖縄闘争を引き継ぐ闘いは不屈に続いています。中国侵略戦争準備は沖縄を戦場さながらの状況にたたき込んでいます。辺野古新基地建設は新たな沖縄戦への道です。沖縄の現実を変革し日米帝国主義の中国侵略戦争を止める根源的な力は階級的労働運動の復権です。沖縄・本土の労働者の力で基地を撤去し日米安保を粉砕しましょう。
中距離核ミサイル配備計画許さない
8・6ヒロシマ大行動実行委員会事務局長 宮原亮さん
中距離核ミサイルの配備計画は、中国も日本列島も沖縄も核戦争の戦場にするものです。私たちは広島から配備反対の全国署名を呼びかけることを決断しました。署名を武器に職場に入り、キャンパスで地域で、中国侵略戦争阻止・核戦争阻止を訴え、巨大な運動をつくりだしましょう。
国賠訴訟に勝利し獄中医療を変える
星野文昭さんをとり戻そう!全国再審連絡会議 星野暁子さん
星野文昭が殺されてから2年5カ月。あのときの怒りと悔しさ、悲しみを忘れることはできません。文昭は手術という名の死刑執行によって殺されたのです。国賠に勝利し獄中医療を根本から変えましょう。星野、大坂正明さん、奥深山幸男さんへの攻撃は今日の闘いに向けられたものです。11月28日の全国集会にご参集をお願いします。
汚染水の海洋投棄と原発再稼働阻む
ふくしま共同診療所院長 布施幸彦さん
今年も9月5日に4回目の「被曝・医療 福島シンポジウム」を開催しました。今回は放射能汚染水の海洋投棄に反対する集会として行いました。菅前政権が汚染水海洋投棄を今年4月に決定して、再来年の春から希釈して流すことになっています。この1年半で広範な人々の連帯をつくって、絶対に海洋投棄を阻止する、それを通して全国の原発の再稼働を阻止する闘いをつくっていきたいと思っています。
決意表明
決意表明では、最初に愛媛県職員労働組合の中村圭司委員長が発言に立った。中村委員長は、「コロナ情勢で明らかになった新自由主義の破綻は、地方の社会基盤の崩壊を招いている」と述べた。そして、会計年度任用職員制度による労働者の非正規職化や現業廃止・任用替えと闘い、病院と保健所では増員をかちとったと報告した。また、住民と共に伊方原発再稼働阻止へ闘い、戦争反対の取り組みを強めると表明した。
続いて発言した2人の郵政労働者が、日本郵政による3万5千人削減と土曜休配などの大合理化を語気強く弾劾した。
非正規職に対する「スキル評価」が現場を見にも来ない管理職によって得手勝手に行われていることを暴いた郵政労働者は、労働者をさげすみ分断するこの攻撃への怒りをほとばしらせた。そして、こうした攻撃に団結して立ち向かう意思を表明した。
日教組奈良市の増田順計書記長が、修学旅行前に子どもたちに新型コロナウイルスの抗原検査を強制し、教育労働者にその判定検査を行わせるとしてきた奈良市当局との闘いについて報告した。
判定検査は医療行為そのもので、教育労働者の職務ではない。組合員の怒りを背に、日教組奈良市は委員長を先頭に判定検査拒否の闘いに立つと増田さんは表明した。また、戦争が切迫する中、「教え子を再び戦場に送らない」闘いを今こそ貫くと宣言した。
東京労組交流センター医療福祉部会の新井佳世子さんは、来年7月までに都立病院の地方独立行政法人化を強行しようとする小池都知事の方針を、医療を破壊し、公務員をいったん解雇して労組を解体する攻撃だと弾劾し、何としてもこれを阻止する決意を表した。共に登壇した「墨東患者・市民の会」が紹介され、患者・市民の会は、独法化阻止の運動への広い協力を呼びかけた。
コンビニ関連ユニオンの河野正史委員長が、フランチャイズ本部によるコンビニオーナーへの契約解除の攻撃や、パート・アルバイト労働者へのセクハラ・パワハラを許さず闘うと発言した。セブンイレブン東大阪南上小阪店の松本実敏オーナーは、契約解除無効確認訴訟への意気込みを示すとともに、「人の命を犠牲にして強欲な金もうけに走る大利己主義者は淘汰(とうた)される時代になりつつある」と勝利の自信に満ちて語った。
全学連の赤嶺知晃委員長が、「五輪開会式粉砕の実力闘争で、労働者人民と共に闘えば必ず展望を切り開けるとつかんだ」とこの間の闘いを総括し、「中国侵略戦争に突き進む岸田打倒へ、全学連は労働者人民の決起の先頭に立つ」と力強く宣言した。反戦闘争を先導する若い力の登場に、会場は沸き立った。
閉会あいさつとまとめ
関生支部への弾圧粉砕へ力集めよう
国鉄闘争全国運動呼びかけ人 金元重さん
労働運動再生の固い決意を一層うち固め、労働者国際連帯の強化という面でも大きな成果をかちとることができました。動労千葉・関委員長の基調報告と高山弁護士の報告に示された現状認識と課題を共通認識とし、これからの闘争の道しるべとしましょう。
現下の私たちの闘いは関生弾圧を粉砕することにかかっています。東京の会は12月12日午後1時から新宿アルタ前でリレーアピールとデモを貫徹したい。結集を心からお願いします。
在日ミャンマー人が訴え
青年たちと共に在日ミャンマー人として発言した在日ビルマ市民労働組合のミンスイ委員長は「労働組合の力が必要です」と語り、クーデターを支持する日本政府と国軍との「太いパイプ」は腐っていると弾劾。日本政府に圧力をかけることを訴えた。全員がクーデターへの抗議を示す3本指を掲げ、会場と心を一つにミャンマー語と日本語でシュプレヒコールをあげた。