時代動かす労働者の団結 新自由主義は打倒できる 11・7日比谷 階級的労働運動の展望開く
時代動かす労働者の団結
新自由主義は打倒できる
11・7日比谷 階級的労働運動の展望開く
11・7全国労働者総決起集会/改憲阻止1万人大行進が11月7日、東京・日比谷野外音楽堂に全国から2150人を結集して闘われた。国鉄決戦と全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部への弾圧粉砕を軸に、新自由主義を終わらせる労働運動をつくり出す出発点が築かれた。資本主義の危機の中で切迫する侵略戦争に対し、改憲・戦争阻止の大運動で迎え撃つ闘いも力強く開始された。無力な野党共闘ではなく、労働者自身の力で岸田政権と対決する最初の反撃戦がたたきつけられたのだ。集会には在日ミャンマー人の大隊列が参加し、「ミャンマー連帯決議」(別掲)が採択され、国際連帯は新たに発展した。集会後、銀座と東京駅前を通るデモが、「労働組合をよみがえらせよう」「戦争・改憲阻止、岸田政権打倒」の声を高く響かせた。=集会発言2、3面
国鉄と関生の決戦を軸に
集会の前半の司会を動労千葉の渡辺剛史書記長が務めた。JR採用世代で新書記長になった渡辺さんの登場に会場は早くも沸いた。
全国金属機械労組港合同の木下浩平執行委員が開会あいさつに立ち、困難を打ち破って組織拡大を実現した動労千葉と関生支部に続こうと訴えた。
連帯あいさつでは、東京過労死を考える家族の会の2人が発言し、夫を過労自殺で失った痛切な体験を語って、過労死をなくそうと訴えた。
三里塚芝山連合空港反対同盟の市東孝雄さんが「農地を奪う国策に対し勝利するまであきらめずに闘う」と不屈の闘志を表した。
福島診療所建設委員会の佐藤幸子さんは、「放射能を浴びた子どもたちを放っておけない」と述べ、診療所への支援を呼びかけた。
動労千葉の関道利委員長が基調報告をし、新自由主義が崩壊し資本主義が終わろうとしている時代の労働運動の課題を鮮明に提起、国際連帯を貫くためにも日本の闘う労働運動の組織的力量を高めようと訴えた。
関西生コン支部の武谷新吾書記次長が、弾圧と闘い組織を拡大したと報告。不当労働行為企業を追及する関西労組交流センターと関生支部の共同行動への不動の確信を表明した。
関生支援東京の会の木下武男共同代表と「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会」の柿山朗事務局長が、関生支部への一層の支援を呼びかけた。
民営化はJRから大崩壊
国鉄1047名解雇撤回へ、動労千葉争議団の中村仁さんが発言した。解雇撤回裁判で、東京地裁はJR東日本の訴訟参加を決定した。中村さんは「JRを法廷に引きずり出し、真実を明らかにして、必ずJR復帰を勝ち取る」と意気高く表明した。動労総連合1047協議会の小玉忠憲さんと羽廣憲さんも闘志を示した。動労千葉弁護団の葉山岳夫弁護士が、裁判に勝利するためには社会的な運動が必要だと訴え、国鉄闘争全国運動・新潟の阿部啓輔さんは、執念をもって解雇撤回判決を求める署名を集めようと呼びかけた。
JR職場から、動労千葉千葉運転区支部の高澤成夫支部長が「業務融合化」と徹底対決する意思を表明。動労千葉の北村武執行委員は、JRの子会社・千葉鉄道サービスで、要員削減への怒りが広がる中、組織拡大を実現したと報告した。また65歳を超えて就労を希望する組合員の雇用延長を拒む会社に対し、新たに労働委員会闘争を起こしたと述べた。昨年10月に動労千葉に結集した組合員が、組織拡大への決意を語った。
動労水戸の木村郁夫委員長が労組の必要性を青年に伝えると述べた。動労連帯高崎の鈴木喜平委員長は、子会社の高崎鉄道サービスだけでなくJRの責任も追及して中労委闘争を闘うと表明した。動労神奈川の時廣慎一書記長が、「自分の解雇撤回闘争は非正規職全体の未来にかかわる。絶対に負けない」と語った。
改憲阻止へ力をひとつに
岡大介さんがカンカラ三線を演奏して自公政権の圧政を批判した。
改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人の高山俊吉弁護士が、衆院選で自民党に投票したのは有権者の2割以下であり、野党共闘は自民党を支えるものでしかなかったと暴き、闘う組織が生み出されれば改憲は必ず阻止できると展望を示した。
横田・基地被害をなくす会の福本道夫さんと、木更津でオスプレイ配備に反対する住民が、首都圏を飛び回る危険なオスプレイの撤去へ闘う意思を表した。
沖縄から国鉄闘争全国運動呼びかけ人の宮城盛光さんが発言。実戦さながらの演習が続く沖縄の現実に触れ、基地撤去・日米安保粉砕の闘いを強調した。
8・6ヒロシマ大行動実行委員会の宮原亮事務局長が、バイデン政権と岸田政権がたくらむ日本への中距離核ミサイル配備に反対する署名運動を呼びかけた。
ふくしま共同診療所の布施幸彦院長が、福島第一原発の汚染水の海洋投棄を必ず阻止しようと訴えた。
星野全国再審連絡会議の星野暁子さんが、文昭さん獄中死の責任を問う国賠訴訟に勝利する決意を述べ、同訴訟弁護団の土田元哉弁護士が、受刑者の命をないがしろにする国家を徹底弾劾して闘うと表明した。
国際連帯の訴えで、司会が韓国・民主労総ソウル地域本部のキムジノク本部長のメッセージを読み上げた。滞日外国人労働者が登壇し、外国人の命を踏みにじる入管体制を告発した。
各産別の労働者と全学連が決意表明に立った。
さらに、在日ミャンマー人が大挙登壇、代表が「平和と民主主義を取り戻すまで闘う」と表明、日本政府はミャンマー国軍支援をやめろと訴えた。集会参加者の総意で「ミャンマー連帯決議」が採択された。
国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さんが集会をまとめ、11月28日の星野・大坂・奥深山全国集会と12月12日の関生弾圧粉砕全国統一行動を呼びかけた。
動労西日本の大江照己委員長のリードで団結ガンバローのこぶしを上げ、参加者は直ちにデモに出た。