常磐線で被曝させない JR水戸支社に署名提出
週刊『前進』04頁(3218号03面01)(2021/11/08)
常磐線で被曝させない
JR水戸支社に署名提出
(写真 帰還困難区域の運行停止を求める署名をJR東日本水戸支社へ提出【10月26日】)
10月26日、「帰還困難区域における常磐線の運行停止を求める署名」のJR東日本水戸支社への提出行動を行いました。
前段に茨城県労組交流センター主催で集会を開き、動労水戸をはじめ県内4労組が報告。「『国が安全宣言を出したから安全だ。だから放射線量は測らない』というJRの姿勢は10年間変わらない。公共交通として無責任だ。乗客や労働者を被曝させないため組合として闘う」「エッセンシャルワークは社会に必要であり、ならば安全の担保が必要。そうでなければ就業拒否の闘いは当然だ」という訴えが行われました。
常磐線沿線の住民団体は「取手以北の全駅長に『常磐線を放射能で汚さないで』と手紙を送った。駅長もいない駅があり、人減らしの現実を知った」と発言しました。反原発金曜行動は「東海原発反対は66%、でも止められない。私たちが今一歩登場しきるために、労働組合が信頼を取り戻さなければ」と述べ、NAZEN東京が「黒い雨訴訟の確定判決は内部被曝が人体に深刻な害悪をもたらすことを認めた。これをJRや県民健康調査廃止に動く福島県に突きつけよう」と呼びかけました。
短い集会でしたが、労働者の権利や安全が住民の安全と一体であり、被曝労働と原発を止めるために私たちが前に出ようと、熱心な議論がなされました。
集会後、署名を携えJR水戸支社へ。支社前では「署名を受け取るな」「敷地に入れるな」「対応するな」と指示されているという孫請け会社の警備員が門を閉ざしていました。「4875人の声を聴かないのか」「JRの責任者が出てきて説明すべき」「警備員に責任を押し付けるなど卑怯だ」と抗議し、40分にわたる追及で総務部勤労課に署名を受け取らせました。
運動の中心に労働組合がしっかりと座り、闘いを継続すれば、必ず広がると思える行動でした。
(茨城県労組交流センター・N)