反戦デモ、佐世保を席巻 「労働者の動員阻止を」

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週刊『前進』04頁(3217号03面02)(2021/11/01)


反戦デモ、佐世保を席巻
 「労働者の動員阻止を」

(写真 陸自相浦駐屯地に対する申し入れ行動【10月23日 佐世保市】)

 10月23日、長崎県佐世保市内で、改憲・戦争阻止!大行進・九州の呼びかける「陸自大演習反対・中国侵略戦争阻止!10・23佐世保デモ」が行われました。同日には埼玉県の朝霞駐屯地への抗議デモ、北海道での抗議街宣なども取り組まれ、陸自大演習反対の全国統一行動として勝ち取られました。
 デモに先立ち、午前中はフィールドワークと陸自相浦(あいのうら)駐屯地に対する申し入れ行動が行われました。怒りのシュプレヒコールが響き渡る中、福岡県労組交流センターの柴田利博代表が申入文を読み上げ、大演習の即時中止と日本版海兵隊=陸自水陸機動団の第3連隊新設計画を撤回するよう激しく迫りました。
 午後1時からは松浦公園で集会が行われました。冒頭、相浦地区で生まれ育った島本正勝さんが基地の町・佐世保で演習反対の声を上げることの重要性を訴えました。
 大行進・沖縄からのメッセージ紹介、全国事務局からの提起に続いて、九州事務局の仲間が基調報告。「中国侵略戦争の緊張が高まっています。日米両政府が狙う中国への戦争は、一握りの支配者の利益のために労働者民衆を国境で分断し殺し合わせる、百%不正義の侵略戦争です。改憲と中国侵略戦争へのあらゆる策動を絶対に許すことはできません! 今回の陸自大演習では『作戦の準備段階』に焦点が当てられ、食料・装備品の輸送、JRや民間フェリーなどの活用が重視されています。本格的な戦争の動きが始まったときに、その核心が労働者民衆の動員にあるということは、私たちが戦争協力を拒否して闘うなら、それを阻止することが可能だということです。闘う労働組合をよみがえらせ、戦争動員絶対反対の声を上げ、職場から地域から立ち上がりましょう」と訴えました。
 続いて、大行進・ナガサキ、8・6ヒロシマ大行動実行委員会、大行進・関西、星野さんを取り戻す会・九州の仲間がそれぞれの闘いを報告。さらに、新執行部を確立した全学連の仲間たちが登壇し、改憲・戦争阻止決戦の先頭に立つ決意を表明しました。
 最後に、動労総連合・九州の羽廣憲委員長がまとめと行動方針を提起し、市内デモに出発。「陸自演習いますぐやめろ!」「中国侵略戦争反対!」のコールが海上自衛隊総監部、在日米軍佐世保基地の前に響き渡り、多くの佐世保市民が合流するなど大注目の中、意気軒高と打ちぬきました。
 10・23闘争を新たな出発点に九州および全国各地での反戦反基地闘争をさらに強化し、改憲と中国侵略戦争を絶対に阻止しましょう! 11・7労働者集会に結集し、岸田政権打倒の大反戦デモを首都・東京のど真ん中で巻き起こしましょう!
(改憲・戦争阻止!大行進・九州事務局)
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