団結ひろば 投稿コーナー
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関生弾圧粉砕へ各地で集会
闘い支えた揺るぎない精神
東京 椎名まち子
10月16日、西国分寺の都立多摩図書館・セミナールーム。徳之島の砂浜に雄牛が角を突っ込んでいる場面から始まった。棘男(とげおとこ)の登場を連想させる映像だ。
「心に皺(しわ)を寄せない」「しんどいものを見ると奮い立つ」「人間に対して希望を見いだしている」「闘わない労働組合は歌を忘れたカナリア」「棘らしい役割を果たして行きたい」「約束を守る」。これらの独白を暗い室内でメモした。これが、2年間近い長期勾留を解かれた人の言葉なのか。
上映後、監督・編集の杉浦弘子氏とプロデューサーで評伝『棘男2 独白』の著者、平林猛氏のトークがあり、さらに会場から質問・感想が寄せられた。監督からは、コロナ禍で関西に足を運ぶことも難しく、編集に苦労したこと、試写をする場の確保も難しかったことなどが話された。
平林氏は、武建一さんへの8年の求刑に怒り、自らが九死に一生を得た体に鞭(むち)打って著書発行にこぎつけたことを語った。
3カ月前の7月13日、「懲役3年・執行猶予5年」の判決が下された。ストライキなど正当な労働組合活動を有罪とする不当判決だが、国家権力が狙った実刑=収監を阻んだことは、映画、書籍を媒介にした労働者の団結がもたらした成果だと考える。
私は8年の求刑が出された時、これを許したら日本の労働運動は息の根を止められるぐらいに思った。7月13日、大阪地裁に駆け付けようと計画したが、あいにく職場で勤務を交代してもらえず果たせなかった。
関生支部の「やられたらやり返す。3倍返しだ!」----この精神が60年間の長きにわたり関生を支えてきたし、これからも揺るぎない背骨となると考える。
11・7集会で、闘う労働組合の底力を発揮しようではありませんか!
関生支部の組合員とともに
関西合同労組泉州支部 中川育子
10月17日、関西合同労組が主催し堺市総合福祉会館で「棘2」上映会を行い、関西生コン支部の武谷新吾書記次長と阪南ブロックを始め29人が参加しました。
司会は、泉州支部長でクリーニング工場で職場闘争を闘っている西村美由紀さん。「昨年から堺市で2度関生弾圧を許さない集会・デモを取り組んだ。さらに陣形を拡大するために上映会をすることにした」とあいさつしました。
「棘2」は、みんなが集中して見ました。その後、関西生コン支部が堺市に「不当労働行為企業を放置しないよう」申し入れた際協力してくれた堺市議があいさつしてくれました。
泉州支部の中川が、「陸自10万人の戦争訓練で、JR貨物が戦車を運んでいる。労働組合の問題だ。2010年に139日間もストライキをやって関西一円の工事を止める力を持った関生支部の現場の闘う力はすごい。こんな組合を放置していて戦争はできない。だから大弾圧した」
関西合同労組南大阪支部Sさんが、「映画を見てとても感動した。関生のミキサー車のストライキ、かっこいい。また見たい」と発言。阪南ブロックの生コン労働者が「弾圧で組合員は減ったが、頑張りますのでよろしく」と。
武谷書記次長は「10日の組合大会で新体制になりました」「再びストライキを打てる組合にしたい。現場の闘いで決着つけたい」とあいさつしました。
最後に関西合同労組の山口幸一書記長が「一人一人の組合員が関生の歴史と今の闘いの地平をつくりだした。11・7労働者集会に結集し、弾圧を粉砕し次に行くぞという集会にしよう」と締めくくりました。
原則貫く運動に感動と共感
香川連帯ユニオン書記長 吉田康彦
10月17日、香川県高松市のサンポートホール高松で「関生弾圧を許すな!ドキュメンタリー映画『棘2』上映会」が開催されました。県内から労働者・市民ら約30人が集まりました。
10日に上映会の街宣を高松市内で行いました。「まん延防止」が解除され、街も久しぶりのにぎわい。私はユニオンの仲間とともに、仕事の昼休みを使ってチラシ配りに参加しました。昨年3月の第1弾「棘」上映会は、県内の労働組合、ナショナルセンターの枠を越え、大きな反響を呼びました。今回も、行き交う学生や家族連れなどにチラシが好調に受け渡されました。
上映会の参加者は、「1発くらったら3発にしてやり返す」という関生魂と、原則を曲げない、筋が通った労働運動に感動と共感をしていました。
新自由主義による社会の崩壊は労働現場で起きています。そしてコロナ情勢で一層混迷を深めています。関西生コン弾圧を許さず、労働組合の力でこの腐りきった社会をひっくり返そう。11・7に攻め上ろう!
木更津でオスプレイ廃絶を
千葉 山中 久
オスプレイはいらない!10・10木更津行動に参加しました。木更津駅西口で行われた集会では、リレートークによって各人から、何故オスプレイに反対するのか、何故オスプレイと戦争が結びつくのか、そして軍事演習への断固たる反対の、熱い思いのこもった言葉が続きました。
リレートーク後はデモ行進に出発。途中で右翼の街宣車から変な声がするなどの出来事もありましたが、普段の日曜日は人通りが無い一角に、この日はデモを見る人たちが立っているということもあり、デモ隊は無事に申し入れ場所に到着、代表有志が申し入れを行うことができました。
木更津駐屯地のオスプレイを、国は当初「暫定配備」と説明していました。本来配属されるはずだった佐賀で反対運動が激化したからです。そこで白羽の矢を立てたのが、千葉12区という保守王国の中にある木更津駐屯地でした。しかし今、「暫定」の文字が抜かれようとしています。暫定と言いつつ、実際は整備体制の構築を進めているのです。国が当初から市民をだまそうとしていたことは明らかです。
木更津オスプレイの永続的配備を認めることは、国が市民をだましたことを認めるということです。そんなことは断じてできない。木更津、いや全世界からオスプレイを、兵器を、そして基地を廃絶し、戦争そのものの終わりを告げる鐘を鳴らそう! 木更津はその入り口だ!