団結ひろば 投稿コーナー
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港合同を招いて労働者集会
北海道 A
9月26日、札幌市内で開催された「労働運動が世界を変える!北海道労働者集会」は、さくら交通労組のストライキへの総決起集会になりました。
講演は港合同・昌一金属支部委員長(全国労組交流センター共同代表)の木下浩平さん。改憲・戦争・労組破壊の時代という時代認識を鮮明にして始まった講演は、タイトルの「資本を圧倒的に蚕食(さんしょく)する労働組合の団結」の通り、港合同の故大和田幸治委員長と組合員がつくり上げた階級的労働運動の神髄を明らかにしました。
同時に重要だったのは、関生弾圧に現場の闘いを対置し、着実に闘いを推し進めていることでした。北海道では現場の具体的な状況がなかなかわからないなか、木下さんの講演は、道内の関生支援運動に大きな示唆を与えました。
道内で関生支援運動に携わる仲間に続いて、いよいよストに突入するさくら交通労組の仲間が登場。河野晃興委員長に続き、組合員が発言に立ちました。「労働者が休業に入り、休業補償を受け取れないことで、時給に換算すると500円のような状態だ。ストライキは楽しみだ」。怒りと解放感に満ちた発言に大きな拍手が送られました。
全体の討論を受けて木下さんが「港合同は会社倒産攻撃など財界あげた労組破壊と闘ってきた。そして資本家の存在ぬきに労働者がこの社会を回していけるということをつかんできた」「今こそ労組としてストで闘うとき」と訴えました。誰もが労組の社会的意義とさくら労組ストの正義性を確信できる集会となりました。
最後に、さくら労組スト支援に駆けつけること、陸自大演習反対闘争を階級的労働運動の重要課題とすることを確認しました。
岩国基地で「いずも」に抗議
8・6ヒロシマ大行動共同代表 中島 健
10月4日、海上自衛隊護衛艦「いずも」の米軍岩国基地への寄港と米海兵隊所属のF35Bを使用した発着艦検証作業への抗議行動を行いました。
全国で陸自の大演習が繰り広げられる中、突然、改修した「いずも」の発着艦テストのニュースが飛び込んできました。緊急でしたが、「ヒロシマを中国侵略の核戦争出撃基地にしてはならない」との強い思いで結集し、海上自衛隊岩国基地に赴き、当直司令に抗議文をたたきつけました。
「いずも」は、ステルス戦闘機F35Bが甲板上で発着できる攻撃用兵器である空母そのものです。
4月の日米首脳会談で「台湾有事」には核をも含むあらゆる武力で台湾を防衛すると宣言し、中国に重大な圧力を加え挑発しています。米軍が強力に要求している岩国への核・中距離ミサイル配備は中国の激甚な反応を引き起こしています。想定されているのは中国による在日(在韓)米軍攻撃であり、それを奇貨として戦争状態に入ろうとするのは米国はもちろん、日本の常套(じょうとう)手段です。
8・6ヒロシマ大行動は9月の学習会で「東アジアで進む新たな核戦争危機」を絶対に現実の戦争に転化させないことがヒロシマの責務だと明確にしました。二度と再び「76年以降も続くヒロシマの惨禍」を繰り返させないことを、7月の「黒い雨」訴訟広島高裁判決からも決意しています。
近日中に「核ミサイル配備反対」署名を始め、岩国住民と連帯し基地闘争を爆発させる決意です。
新しい三里塚DVDに感激
群馬 白川はるな
9月19日、「なぜ、最近のホッケは小さいの?」という副題の群馬三里塚集会に参加しました。
上映された「三里塚2021 市東さんの農地を守れ」は、市東孝雄さん・萩原富夫さんの農作業、産直野菜出荷作業から、ハリウッド映画のようなパイロット視点からの映像などとても新鮮でした。「もう一度見たい」と思った方が多く、7枚用意したDVDが完売して、予約注文が5枚ありました。全国の職場や地域でのミニ上映会をお勧めします。
基調提案で、55年前の9月19日、中曽根康弘の乗った海上保安庁の巡視船を千隻の漁船が包囲・占拠。紀伊半島の原発計画5カ所全部を止めたように、農漁民は激しい実力闘争を闘ってきたと強調されました。その団結を破壊するために国は、漁民も農民も労働者も貧しくして分断し支配してきました。
ホッケが小さいのは、魚の成長を待てずにとらざるを得ない漁業者の衰退と、労働者も魚が買えない低賃金であること。調味液を大量注射した未成熟魚を安く売り、民衆の健康も破壊しています。米価引き下げ攻撃も国鉄分割・民営化と同じ1987年だそうです。
これに対し三里塚や動労千葉の「絶対反対」の闘いが広がり、コロナ理由の攻撃への反撃が始まりました。気候変動と食糧危機の中で、農地をつぶす空港やミサイルじゃおなかはいっぱいになりません。ちゃんとした食べ物はちゃんとした大地と海や空からです。原発汚染水海洋放出反対、市東さんの農地を守ろう。
☆
DVD「三里塚2021 市東さんの農地を守れ」
本編43分 頒価500円
お問い合わせ先:三里塚芝山連合空港反対同盟
メール‥otayori@sanrizuka-doumei.jp
予備校テキストまで改ざん
神奈川・元教育労働者 鈴木一久
駿台予備校を運営する学校法人駿河台学園が8月31日、同予備校の日本史テキストのうち「竹島」と「南京」の記述を一部削除した。報道によれば、自民党の極右・山田宏参議院議員事務所から数回の「圧力」電話があったようだ。
同校の講師は「テキストの内容は20年前から毎年改定を重ねてきたものだ。講師陣との議論もなしに削除を決めたのは問題だ」と、経営側を批判している。
削除されたのは、『日本史近代Ⅰ』の「日露戦争中に日本は独島を領土に編入して既成事実化して竹島と命名した」という部分と、『日本史近代Ⅱ』の「南京での中国民衆・投降兵・捕虜の虐殺は十数万人以上」などの部分である。
山田は、「竹島は日本固有の領土で、1905年2月22日の閣議決定で領有宣言し、島根県知事が告示した。日露戦争とは関係ない。だが敗戦後、韓国が一方的に不法占拠している」と主張。「南京虐殺事件は、国民党の捏造(ねつぞう)だ。外国特派員の報道も南京市民と日本兵とのほほえましい写真ばかりだ」と、駿台側に削除圧力をかけたのだ。火付け役の山田は、「予備校には活動家や反日の教師が紛れ込んでいる」とあおりたてている。
本紙前号「焦点」で論じているように、「加害の歴史」の抹殺は、命運尽きた日帝の中国侵略戦争へのあがきだ。菅は、安倍による2014年の教科書検定基準改悪から歴史改竄(かいざん)に踏み込んだ。「従軍慰安婦」削除などを強制した4月27日の閣議決定は予備校への、社会教育全般への教育統制を狙ったものだ。
侵略戦争を阻止する力は階級的労働運動にある。現場労働者と地域住民、生徒・学生が団結して闘えば、改憲も戦争も阻止できる。まずは職場・地域で討論を巻き起こし、11・7集会に集まろう!
皇室「祝賀」を強要するな!
香川・中学校教員 高橋 敦
9月29日、香川の教員の仲間で香川県教委に次の申し入れをしました。
①皇室の結婚について「祝賀」強要を行うな! ②「祝賀」しないことを理由にして教員への処分をするな! ③国民の苦難を無視した皇室の税金の使い方は教育に悪いので県教委から宮内庁に正しく税金を使えとの申し入れを行え!
担当者は「現在、『祝賀』に関する文書は受けとっていない」とのことでしたが、卒入学式の「君が代」斉唱時に座っていただけで香川県教委は処分をしました。学習指導要領に従えとの職務命令に違反したとして生涯賃金を何十万円も減額したのです。今回もまた同じようなことをするかもしれません。
学習指導要領によれば、「皇室のことを正しく教えること」と書いているので、次のように問いただしました。「皇室の結婚相手の家族の借金を税金で賄うことになる」「結婚相手やその家族に税金から警護費が出ている一方で、コロナでは自宅で亡くなる人もいる」「そんな税金の使い方をするのに、子どもたちの教材費や教員のボーナスまでカットするのはおかしいと正しく教えます」と言うと、「そうお伺いしたことを上司に伝えます」との回答でした。
私から「問題があるならば早急に連絡をください。連絡がない場合には、それが県教委の見解とし、そのように実施いたします」と指摘しました。その後、県教委からは何の連絡もありません。
教員のボーナスカットなど絶対に許さない! 五輪の赤字や皇室のつけを国民に押しつけるなんて、本当に許せません! 怒りを行動にする11月集会を大成功させましょう!