八尾市に抗議行動 発熱外来用プレハブ認めろ 全国水平同盟西郡支部先頭に
週刊『前進』04頁(3212号04面01)(2021/09/27)
八尾市に抗議行動
発熱外来用プレハブ認めろ
全国水平同盟西郡支部先頭に
(写真 「コロナ検査のためのプレハブ設置を許可せよ」と訴えてデモ行進【9月15日 大阪・八尾市】)
9月15日、全国水平同盟西郡支部は、八尾市の大松桂右(けいすけ)市長(維新)と人権ふれあい部に対する抗議申し入れ行動を闘いました。八尾北医療センター労組をはじめ関西の仲間と共に「八尾市による『この場所にプレハブは必要ない』発言は、極悪の部落差別発言だ!」と発言の謝罪と撤回、発熱外来用プレハブ設置許可を要求し、デモに打って出ました。
八尾市でもコロナ感染者は1日95人にもなり、八尾北医療センターで直ちに検査ができることが、西郡住民にとってどれほど心強いことか。しかしテントでは高温になるため「発熱外来用プレハブ」を設置しようと許可を申請したのに、八尾市・大松市長は「この場所に必要ない」と不許可にしたのです。
「なぜ許可しないのだ!」「今こそプレハブが必要だ!」の声は、西郡住民の切実な命の声です。支部はこの間、地域に全戸署名に入りました。「部落民から医療を奪うな」「西郡住民は死ねということや」「これは差別や」「70年前の天然痘の時の住民切り捨てと同じだ」「診療所をつぶしたらあかん」と怒りの声が寄せられました。
八尾市の狙いは、西郡市営住宅の建て替えを4年のうちに強行して住民を北の端に追いやり、差別をあおって学校選択制を導入して中学校をつぶし、八尾北医療センターをつぶし、西郡の中心部を更地にして大資本に売り渡すという西郡全面更地化です。自民党と維新が進める改憲・戦争攻撃であり、全国の部落の命運がかかった闘いです。
八尾市は、コロナを理由に申し入れを市役所の玄関前で受けると言ってきました。507筆の怒りの署名を渡し、「住民の声と向き合え」「西郡の解放運動の歴史を勉強せよ」「西郡つぶし絶対許さん」と詰め寄る怒りの場となりました。
八尾北労組は「コロナ検査の希望者が連日来ているが、テントでは暑くて看護師は熱中症で倒れながら頑張っている。現場がわかっているのか」と徹底弾劾しました。
その後、デモに出発。近鉄八尾駅前では中学生たちがデモコールと一緒に手を上げる場面も。差別・分断と闘い、労働組合と住民が団結すれば必ず勝利できることを宣言する闘いとなりました。地域の怒りを束ね11・7へ総決起します。