獄中の大坂正明同志から 9・12革共同集会へのメッセージ 11月労働者集会の成功を

週刊『前進』04頁(3211号04面02)(2021/09/20)


獄中の大坂正明同志から
 9・12革共同集会へのメッセージ
 11月労働者集会の成功を


 医療を金もうけの手段としか見ない新自由主義には有効なコロナ対策を取ることはできません。次の政権に誰が就いてもそれは変わりません。
 たとえこの後、コロナ感染が終息に向かったとしても、本格的な経済的危機が襲ってきます。
 この〈コロナ×大恐慌〉情勢が深まる中で、帝国主義が向かう道は戦争政策しかありません。米帝が対中国対決を強化したのはその露骨な現れです。日帝もそれに積極的に乗り出しました。
 夏季アピールにある「20年もかけてアフガニスタンやイラクも制圧できなかった米帝に中国との戦争はできない、などと考えるのはまったくの誤り」「存亡のふちにまで追いつめられた帝国主義はどこまでも凶暴化し、どんな戦争でもやる」という指摘は胸にしみます。
 カブール空港でのぶざまな逃亡劇を見て、アメリカは当分の間戦争はできないだろうと思う人は多いかもしれません。しかしそうではなく、利益の少ないところは全て捨て、対中国シフトに総力を投入するということです。
 日帝は日米安保があるから仕方なくというのではなく、自らの権益を求めて積極的に対中国侵略戦争にのめりこんでいきます。
 この情勢下で最も重要なことは、この戦争を止めることができるのは、階級的労働運動だけだということです。原発を推進するような連合など体制内労働運動にはけっして止めることはできません。むしろ積極的に支持し参戦するでしょう。
 階級的労働運動しかないと言えるのは、この運動が世界の労働者全体の利益をその根幹に据えているからです。戦争で利益を得るのは1%の資本家だけです。しかし戦争の最前線に駆り出されるのは、労働者階級の青年を中心とした99%の側の人たちです。1%の中から戦死者はほぼ出ません。
 すべての労働者がどちらの側に立つべきかは自明のことです。しかし、いまだに多くの労働者が「今だけ、金だけ、自分だけ」の新自由主義の支配の下で自己責任論に取り込まれ、資本の鎖につながれています。階級的労働運動は、こうした労働者を鎖から解き放ち、階級として団結し、労働者の誇りを取り戻します。そして社会を実際に動かしている労働者が真の主人公となる社会を創り出す運動です。革共同集会に参加された皆さんには、階級的労働運動の正当性・唯一性に自信と誇りをもってこの運動の先頭に立ってもらいたいと思います。
 24回目を迎える11月労働者集会は、この1年の総決算と、この後の出発点となる階級的労働運動派の最大の集会です。今年もコロナ下で大きな制約がありますが、多数の参加を期待しています。
 拘置所での闘いは、外からの朗報が支えです。革共同集会と11月労働者集会の成功という朗報を心待ちにしています。
(東京拘置所在監)
このエントリーをはてなブックマークに追加