舞鶴を軍都にするな! 大行進関西が京都市内デモ

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週刊『前進』04頁(3211号03面02)(2021/09/20)


舞鶴を軍都にするな!
 大行進関西が京都市内デモ

(写真 京都の繁華街をデモ行進【9月12日 京都市】)

 京都市内で9月12日、改憲・戦争阻止!大行進関西が呼びかける反戦デモが闘われました。京都は日本海側唯一の海上自衛隊拠点である舞鶴基地を抱える改憲・戦争攻撃との闘いの最前線です。9月5日に舞鶴基地から中東に護衛艦「ふゆづき」が派兵され、9月15日からは陸上自衛隊の全部隊を動員する大規模軍事演習が始まるという戦争情勢の中で、非常にタイムリーな闘いになりました。
 当日、関西各地から大行進の仲間が三条の鴨川河川敷に集まり、「コロナを使って改憲するな」「自衛隊の侵略軍隊化阻止」「舞鶴を軍都にさせない」と書かれた横断幕と、林立する赤いのぼりに注目が集まる中で集会が始まりました。
 大行進関西の木下浩平さんが「菅政権を打倒したのは私たちだ!」と高らかに宣言、「労働者の団結で戦争を阻止しよう。11・7全国労働者集会に総決起しよう」と訴えました。
 次に大行進京滋準備会から、9月5日に護衛艦「ふゆづき」の舞鶴出航を直撃する緊急弾劾行動をやりぬいたことが報告されました。さらに7月23日のオリンピック開会式を蹂躙(じゅうりん)した全学連の学生、医療労働者をはじめとした各地の大行進の闘いの報告と続きました。
 関西生コン支部の武谷新吾書記次長は、未曽有の労組破壊攻撃との闘い、9月5日の舞鶴緊急行動をひとりの逮捕者もなくやり切った勝利を報告しました。
 最後に京都府職労舞鶴支部の仲間が戦争絶対反対の闘いへの熱烈なカンパアピールを発し、河川敷に集まった130人は思いを一つにしてデモに出発しました。京都府警による嫌らしい大声での妨害をものともせず、青年・学生の元気なコールが京都の街に響き渡り、街ゆく人が次々とビラを受け取りました。
 コロナ危機が深まるにつれて、戦争に向けた準備が加速しています。イギリス空母クイーン・エリザベスの横須賀基地入港に続き、秋にはドイツ・フランスなどEU各国の艦艇も中国近郊に集結するとされています。そしてアメリカはアフガニスタン・イラク侵略戦争に大敗北する中で米軍をアフガンから撤退させ、その巻き返しをかけて中国侵略戦争に突き進むために2万5千人の軍事演習を行っています。東アジアは一触即発の状態です。
 これを止める道は労働者の国際連帯と、階級的労働運動の復権以外にありません。職場での民営化・労組破壊攻撃との闘いと改憲・戦争阻止の地域の闘いを一つにして、コロナ危機を戦争で乗り切ろうとする帝国主義に断を下しましょう!
(全学連・作部羊平)
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