星野全国総会を開催 国賠で真実明らかに 国賠運動呼びかけ人が発言
星野全国総会を開催
国賠で真実明らかに
国賠運動呼びかけ人が発言
8月29日、東京・亀戸のカメリアプラザで「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議」の2021年全国総会が開かれ、全国から70人が参加しました。
最初に全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の武建一委員長の連帯メッセージが読み上げられました。団結して闘えば「星野文昭さんの無罪獲得」の「局面を切り拓(ひら)くことが可能」だという熱烈な内容です。獄中の大坂正明さんからは「星野さんの再審に直結する」闘いとして裁判を闘う決意あふれるメッセージが届きました。大坂さん救援会の飯島幸雄さんがメッセージを読み上げ、連帯の発言を行いました。
共同代表の狩野満男さんが基調報告を行い、①星野文昭さん獄死の真相を解明し責任を取らせるために国賠訴訟に必ず勝利する、②「星野国賠に勝利する全国運動」を本格的に発展させ、星野闘争と改憲・戦争阻止の闘いの相乗的な発展をかちとっていく、③絵画展をさらに全国で展開する、④星野さん、大坂さん、奥深山さんらが闘った渋谷闘争の意義を今日的によみがえらせる50周年集会を11月28日に開催することを明らかにしました。
星野弁護団の土田元哉弁護士が、9月9日の第7回口頭弁論の前に「原告第4準備書面」を提出することを報告。「名前を聞けば誰でも知っている大学病院」の医師が実際に肝臓がんの切除手術を行っている立場から意見書を書いていることを紹介し、参加者全体に勇気と確信を与えました。
星野国賠に勝利する全国運動の呼びかけ人の3人が国賠にかける思いを次々に語りました。金元重さん(国鉄闘争全国運動呼びかけ人)は、1975年に「北のスパイ」として死刑判決を受けながら不屈に闘って釈放され、再審無罪をかちとった李哲さんの獄中記『長東日誌』発刊を紹介、獄死した星野さんがのこした絵画を多くの人に見てもらう絵画展の重要性を強調しました。
船木明貴さん(改憲・戦争阻止!大行進神奈川)は、菅政権に大打撃を与えた横浜市長選挙の結果を報告し、来年の「復帰50年」に向けて沖縄が焦点化する中、星野闘争と様々な闘いを一体で進めようと訴えました。
ジャーナリストの福島尚文さんは、星野さん獄死を伝える記者会見に出席して「こんなことがあって良いのか」と思ったと語り、星野国賠を共に闘うと表明しました。
続いて、新たな会を結成した大阪府北摂と大阪市からの発言では、青年労働者が闘う決意を語りました。その後16人が次々に手を上げて発言し、運動の発展へ具体的な実践の報告と提案が行われました。
家族から国賠訴訟の原告である星野暁子さんが、術後の再出血を想定せず再開腹の準備をまったくしていなかった医療センターを満身の怒りで弾劾しました。
基調報告を全体の拍手で確認し、星野暁子さんと狩野満男さんを共同代表に選出して閉会しました。
9月9日の第7回口頭弁論に集まろう。
(星野全国再審連絡会議事務局・金山克巳)