団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3208号04面03)(2021/08/30)


団結ひろば 投稿コーナー

内部被曝の真実暴いた講演
 8・6ヒロシマ大行動共同代表 中島健

 8月5日、8・6ヒロシマ大行動の分科会として開かれた大瀧慈(めぐ)広島大名誉教授の講演「広島原爆における内部被曝」は、国際放射線防護委員会(ICRP)による原発安全神話を権威づける放射線影響研究所(放影研。前身は米軍の核開発機関であるABCC)の「研究成果」を真っ向から批判した。
 その一つは、現行の線量評価=DS02に従えば、同じ線量を被曝しながら広島の被爆者は長崎よりも染色体異常発生率が高いということだ。
 もう一つは、広島でも長崎でも、同一線量の被曝をしながらも建物内の被爆者の方が屋外よりも染色体異常率が高いという問題だ。こんなありさまでは放射線防護基準そのものが根拠がないということを自己暴露したわけだ。これを糊塗(こと)するために、広島原爆では中性子の発生が長崎より多い、中性子は染色体異常を強くもたらす(ガンマ線の700倍)と説明しようとしたが、実験結果で知られている現実との余りの乖離(かいり)に頓挫するみすぼらしい現実が浮き彫りにされた。全ては内部被曝の現実を否定した結果であることが講演の中で次々と明らかにされた。
 この講演会の直後にNHKがドキュメンタリー「原爆初動調査 隠された真実」を報道した。米の支配者は内部被曝の事実を知りながら研究を抑圧したという衝撃的なものだった。放影研の研究者たちは良心を捨て去りそれに迎合した。
 大瀧さんが最後に「放影研は手持ちの資料の公開を拒否する。全ての資料が使えれば、より豊富な解析ができる。放影研の研究者は真理を見る立場に立って欲しい」と訴えられた。

長崎で椎名さんの怒り共有
 東京 田宮龍一

 NAZENナガサキ主催の8・9長崎反戦反核集会に参加した。城臺美彌子(じょうだいみやこ)さんの被爆体験を交えた主催者あいさつと並び、この日のメインは椎名千恵子さんの40分にわたる福島からの現状報告だった。
 3・11福島第一原発事故を「終わったこと」にしようとする権力側のあらゆる策動に対し、椎名さんは強い怒りをたたきつけた。
 「コミュタン福島」という県の施設に、小学校5年生の児童がカリキュラムの一環として見学に行かされている。ビデオや展示で「自然界に存在する放射線」「明るい未来に向かう福島」が生徒たちに刷り込まれ、10年たってなお深刻な被害をもたらす原発事故、とりわけ内部被曝問題が押し隠されている。教育労働者の反撃に椎名さんは期待を表した。
 また、安倍前首相が「アンダーコントロール」とうそをついて誘致した東京五輪が近づくにつれ、「ふくしまが笑えば世界が笑う」と車体に大書された福島交通の路線バスが走るようになった。これはエネルギー関連企業のキャッチコピーらしいが、椎名さんは「こんな状況で誰が笑えるか!」と一喝した。
 広島平和記念式典で肝心なところを読み飛ばした菅首相に対してはひときわ辛らつに批判を加え、「こんな人が国の代表? 冗談じゃない、私たちが強くならなければ」と訴えた。
 そして保養、診療所などを通じて築いてきた福島と長崎の交流・連帯の大切さを語り、「福島の怒りはアンダーコントロールされない」のボードを掲げ、現場からの反撃を呼びかけた。
 椎名さんは別の折のトークでは、7・23五輪開会式粉砕の渋谷駅頭演説会を話題にして、「あのライブ感はたまらないわよね」と興奮の面持ちで語り、全学連の実力闘争にも熱い共感と連帯を表していた。
 闘ってこそ得られる充実感を語り広める「椎名節」は健在、いやますます磨きがかかっていると感じた。

革命起こすべき時がきた!
 男性 C

 日本国民は本当に様々な悪政、国家犯罪に無関心すぎます。このまま国家権力に何もしないままでは、一部の富裕層を除く国民たちは死に追いやられる現実が間違いなく来ると思います。
 昨今の大きなトピックスとしては、過去--現在に自民党が推し進めてきた原発推進により危機的状況が現実となった福島第一原発汚染水の海洋放水が無残にも強行されようとしています。また、各地の入管による故ウィシュマさんや外国人の虐殺にも黙ってはいられません。
 そして、最大の危機的状況であるコロナに対しての政府の暴挙を食い止めなくてはならないときが来ています。我々は今も無駄な血税を払わされながら、この酷(ひど)い扱いはないでしょう。極悪アメリカに操られている自民党を始め、もうまともな政党は皆無です。
 国民をなめきった官僚、役人、大臣、公務員に対して我々国民は怒りのエネルギーをぶつけるときです。悪人は死すべし!
 何もしないままでは資本主義者共の支配下に潰されるままなのです。暴力を用いても革命を起こすべきときです。

宣伝カーで大坂さんを激励
 大坂正明さん救援会 杉浦文俊

 8月17日、大坂さん救援会は対東京拘置所宣伝カー行動を闘った。
 大坂正明さんは1971年11・14沖縄返還協定批准阻止の渋谷闘争を闘い、46年にもわたる不当な指名手配攻撃を受け、でっち上げ殺人罪で逮捕・起訴された。以来4年間も勾留され、今も接見禁止で弁護人以外との面会はおろか手紙の授受もできない。
 先日は支援者が指定差入業者でタオルの差し入れ手続きをしたが、東京拘置所はこれを拒否した。救援会と分断し、大坂さんを孤立させようとの狙いは明らかだ。
 何としても分断を打ち破り、大坂さんと団結を強めたい。救援会は、差し入れ行動や鼻の治療の申し入れ行動に加え、毎月東京拘置所を弾劾する宣伝カー行動を行うことを決めた。その第1弾が今回だ。
 6・13東拘包囲デモでは、デモ隊がやってくるのを耳を澄まして待っていたという大坂さんから「声が聞こえた。限りない連帯を感じた」と喜びが伝えられた。接見禁止を実力で打ち破る闘いが始まった。
 この日、宣伝カーから力いっぱい大坂さんと全被収容者に呼びかけた。
 「元気ですか。大坂さんと共に闘います。必ず取り戻します」「接見禁止は拷問だ。自由な面会を認めろ」「東拘は大坂さんの鼻の治療を行え」「コロナ感染防止を徹底せよ。希望者全員にワクチン接種を行え」「全ての被収容者の命と健康を守れ」
 さっそく、被収容者から救援連絡センターに「またデモが来てくれました」「とても激励されます」という手紙が届いた。
 大坂さんと団結し、接見禁止を打ち破ろう。

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