被爆地を五輪に利用するな ヒロシマの怒り、バッハを直撃
被爆地を五輪に利用するな
ヒロシマの怒り、バッハを直撃
8・6ヒロシマ大行動実行委員会は7月15、16日、国際オリンピック委員会(IOC)会長バッハの広島訪問に対する抗議に立ちました。被爆者をはじめ多くの県民が「バッハ氏を歓迎しない」と表明している中、湯崎英彦広島県知事と松井一實広島市長だけが歓迎し、〝異例の厚遇〟=超厳戒体制で出迎えるという異常事態。「厳粛な式典」の名でデモ規制条例を強行し、多くの市民と対立した構図の再来です。私たちはヒロシマの怒りを最先頭で体現し、バッハにたたきつけました。その様子はSNSやテレビニュースで瞬く間に伝わり、圧倒的な支持・共感を呼んでいます。
15日午後6時、悪天候をついて労働者・学生・市民が原爆ドーム前に集まり、集会とデモを行いました。ビラやSNSでの呼びかけに応え、自作プラカードで参加した学生・労働者や、県外から駆け付けた人もいました。みんな「どこが平和の祭典だ!」「被爆地を利用するな!」の怒りでいっぱいです。広島大学学生自治会の太田蒼真さんが基調報告を提起、東京五輪は中国侵略戦争・核戦争に向けた「支配者の戦争意思・準備」を隠して翼賛体制をつくるものだと暴き、そのために被爆地を利用するもくろみを絶対に許さないと訴えました。
翌16日は、正午から原爆ドーム前でスタンディング抗議。マスコミの注目を集め質問攻めにされました。そして平和公園内を移動し慰霊碑に約50㍍のところまで接近。バッハを待ち構え拡声器で「バッハは帰れ」「東京五輪を中止しろ」と怒りのコールをたたきつけました。その声は明らかにバッハに届きました。
私たちは東京―全国の労働者民衆の怒りと連帯します。被爆76年の8月6日、新たな核戦争と改憲を阻止するため、菅首相の式典出席弾劾のデモを打ち抜き、菅政権を打倒しましょう。8月6日午前7時15分に原爆ドーム前に集まって下さい。
(8・6ヒロシマ大行動実行委員会 門田直子)