洞口杉並区議 現場無視の田中区政と対決 「公的医療の拡充を」
週刊『前進』04頁(3203号04面05)(2021/07/19)
洞口杉並区議
現場無視の田中区政と対決
「公的医療の拡充を」
(写真 東京五輪反対を訴える洞口さん【7月10日 阿佐ケ谷駅前】)
7月7日に杉並区議会第4回臨時会が開かれ、補正予算議案が審議されました。補正予算の主な中身は、8億円をかけてコロナワクチン接種体制を拡大するというものです。田中良区長も他の議員も「集団接種会場の新設と開設時間の拡大などによって接種件数が大幅に拡大する」「これで接種件数が週2千〜8千回増える」などと自分の成果のように語り、現場の労働者がどういう状況に置かれているかについては誰も問題にしません。私は、そのような議会への怒りも込めて、以下の反対意見(要旨)を述べました。
「政府が『100万回接種達成』を誇らしげに宣伝する一方、保健所職員をはじめ自治体労働者は、コロナ対応に加えてワクチン接種業務が重なり、5月の長時間勤務200時間超えが何人もいる」
「住民の健康を推進している部署ほど職員は過労という過酷な労働実態にあります。そのうえオリンピック・パラリンピック関連業務まで加重されています。こうした現実に何ら手を打たずに、ただただワクチン接種のみを推進することに反対です」
「ワクチン接種のみに依拠するのではなく、コロナ感染の最前線で闘っている都立病院など、公的医療の拡充こそが求められています」
「『学校連携観戦プログラム』で子どもたちや教職員の命を危険にさらすことに怒りの声が広がり、参加を辞退する自治体と学校が拡大するなかで、杉並区はいまだにその判断を学校任せにしていることは重大です。直ちに観戦中止を決断すべきです」
「ワクチン接種をするかしないかは、個人の自己決定権の問題であると考えます。打たないことによる差別や排除に対する啓発活動が圧倒的に不足しているなかで、ワクチン接種の推奨のみが強調されることに反対です」
「以上の理由から、議案第55号に反対します」
全国の仲間のみなさん! 7・23五輪開会式粉砕デモをともに闘いましょう! 「何がなんでも開催する」——これこそがオリンピックの正体です。戦争と同様、資本家どもの金もうけと国威発揚のために人民を動員するオリンピックは粉砕以外にありません。私たちの行動で社会を変えましょう!