五輪開会粉砕 全国の皆さんに訴えます 23日午後3時、代々木公園西門前集合 すべての怒りを渋谷へ 関生・武委員長への有罪判決弾劾(記事4面)
五輪開会粉砕
全国の皆さんに訴えます
23日午後3時、代々木公園西門前集合
すべての怒りを渋谷へ
関生・武委員長への有罪判決弾劾(記事4面)
7月23日、五輪開会式を全人民の怒りの総決起で絶対に阻止しよう! 「改憲・戦争阻止!大行進」が呼びかける渋谷デモに集まり、われわれの怒りをぶちまけよう。日帝・菅政権は人民の怒りに包囲されグラグラになりながらも、五輪開催にしがみついている。破綻しきった東京五輪の姿は日本資本主義の姿そのものだ。東京五輪を粉々に打ち砕き、日帝打倒ののろしを上げよう! マル学同中核派はその先頭で闘う。
五輪完全中止は可能だ!
五輪を粉砕することは全く可能だ。日帝・菅政権は決定的に追い詰められている。〈コロナ×大恐慌〉に直撃され資本主義経済が崩壊しているだけではない。五輪動員に対する実質的なストライキで、われわれ労働者民衆自身が五輪中止への道を切り開いてきたのだ。新自由主義の中で蓄積されてきた怒りのマグマが五輪という噴出口からあふれ出し、資本家階級を燃やし尽くそうとしている。
何より、戦場さながらの労働現場で1年以上を過ごした医療労働者の怒りだ。それは新自由主義で劣悪な労働現場に駆り出されてきた女性の怒りと重なる。
女性の医療労働者や性暴力に抗議するフラワーデモ主催者らが12日、五輪・パラリンピック開催に反対して行った記者会見では、「無観客にしても選手数万人を一カ所に集めるのは感染拡大下では絶対やってはいけない。人類の生命維持に対する最大の冒涜(ぼうとく)だ。五輪を開けば医療が崩壊し、多くの生命が失われる」と語られた。
さらに、女性の状況についても、「医療現場の7割以上が女性で、コロナ負担は女性への負担。現状は五輪ありきで突き進んだ政府による人災だ。これ以上、命が失われることがあってはならない」「コロナ禍でDVや妊娠相談が増えた。非正規雇用の7割が女性で5人に1人が休業を余儀なくされている。自殺も増え、女性の命と生活が危機にさらされている」と怒りが表明された。
こうした叫びとは裏腹に看護師約500人が五輪に動員されようとしている。看護協会本部が各都道府県協会に出した募集条件は「早朝深夜も含め原則5日以上」「1日9時間程度」。宿泊は「複数人部屋の可能性あり」。しかも報酬の記載はなしである。五輪動員とは戦時徴用そのものだ。
教育労働者、保護者、小中高生、大学生の怒りも激しい。幾度も発令された緊急事態宣言で、子どもたちは一生に一度しかない学校行事などを中止させられた。にもかかわらず、感染リスク度外視の五輪開催とそこへの動員だ。
しかし結局、学校動員観戦はのきなみ中止となった。その直前にはすでに、教育労働者や保護者、子どもたちからの抗議や要請行動の拡大によって、観戦動員計画はズタズタに引き裂かれていた。学生を中心にしたボランティアも6月段階で予定した11万人にはるかに及ばない8万人しか集まらず、そのうち1万人が辞退。「五輪なんかぶち壊したい!」というわれわれの怒りが政府に破綻を強制したのだ。
反撃に立てば必ず勝利できる
4度目の緊急事態宣言を発令し、1日の感染者数が都内で1千人を超えるにいたってもなお五輪開催を強行することは、すべてを犠牲にしても構わないという宣言にほかならない。その象徴的事態として、経済再生担当相・西村康稔が、金融機関を通じて酒類販売を停止させようと憲法違反の強権発動をもくろんだ。今回の方針は政府ぐるみで推し進められたものであり、改憲・緊急事態条項創設への道をこじ開けようとしたことは明らかだ。
だがこれも飲食店を中心に抗議が殺到、方針撤回に追い込まれた。日帝・菅政権の凶暴さ、デタラメさは、彼らが弱く、追い詰められていることの裏返しにすぎない。いかに強権的に危機を突破しようとしても、人民が真正面から反撃すれば必ず勝利できる。
職場・学園から実力決起を
われわれの怒りの根底には、新自由主義政策への怒りがある。08年リーマンショック以来の世界的経済危機と11年3・11フクシマ以来の怒り、そして自公政権のみならず既成野党も含めた政治に対する憤りが若い世代の中に燃えたぎっている。物心ついた時から新自由主義とその破綻の中で生きてきたわれわれの世代には、資本主義への幻想などみじんもない。支配階級が演出する「復興五輪」「コロナ克服五輪」などという「美談」には圧倒的多数の仲間たちがうさん臭さを覚えている。
支配階級はこれを抑え込むために、ますます暴力に頼らざるを得なくなっている。防衛省が五輪に自衛隊8500人を動員するのはそのためだ。何が「平和の祭典」か! 五輪が資本家階級と労働者階級の戦場であることは明らかとなった。国益のため、ブルジョア階級のための国家総動員事業であることが白日の下にさらけ出された。
かつての戦争体制も、いつの間にか天皇中心の国家イデオロギーが支配階級によって刷り込まれ従順な「臣民」がつくられたわけではない。労働者民衆の激烈な決起を暴力で血の海に沈めていく過程があって初めて階級支配が成り立ったのである。今この歴史を繰り返すのか否かが日本の労働者階級に問われている。
民衆と国家権力が真正面からぶつかる時代、民衆の側が暴力を取り戻すことが求められる時代に、われわれ学生は京都大学の仲間を先頭に再び実力闘争を復権しようとしている。7日、京大生への不当処分撤回を求める全国集会が開かれ、無期停学処分を受け入構を禁止された学生が、大学当局・ガードマンの規制線を打ち破りキャンパス中央に堂々と登場した。大学を学生が実力で取り戻す闘いは当局・警察権力に指一本触れさせないところまで力関係を構築し、大きく前進している。不当処分の乱発が始まって以来、京大では自分と仲間を弾圧から守るために覆面を着用するようになっている。その姿は青年が生きられない社会の変革を求め国家権力と生死をかけて闘う香港の青年たちの姿さながらである。
また13日、関西地区生コン支部の武建一委員長の判決公判では、許しがたい有罪判決が出されたが、実刑攻撃を打ち破り、武委員長の収監を阻止した。「労組なき社会」で戦争・改憲を狙った戦後最大の労組弾圧は、武委員長を監獄に縛り付けることができなかったのである。「関生のように闘おう」と連帯してきた全国の学生・労働者は改めて勇気をもらい階級的労働運動の復権へ前進している。
自らの日常の現場で闘い、街頭に飛び出し、敵との最先端攻防の現場に駆け付ける団結と連帯。この力こそ社会変革の力であることをわれわれは確信する。
行動に次ぐ行動で攻め上ろう!
7・23渋谷闘争は目前に迫った。五輪を絶対に中止に追い込もう! 思いを同じくする全ての人々は全力で立ち上がろう! 五輪利権まみれのIOC会長バッハの来日と広島訪問などに抗議する街頭行動は激しく展開されている。動員反対の労働者民衆による現場からの反乱もますます拡大している。さらに広げよう!
都内で開かれる聖火リレー・点火レセプションを抗議で包囲しよう! 動員を拒否した医療労働者、教育労働者、自治体労働者こそ街頭にうって出よう! 開会式当日、すべての怒りを7・23渋谷デモへ! 職場、学園、地域の仲間に行動を呼びかけ、実力で五輪を粉砕しよう! われわれは青年・学生の最先頭で共に闘うことを宣言する!
〔マルクス主義学生同盟中核派〕
五輪開会式粉砕!
菅たおせ! 7・23渋谷デモ
7月23日(金)午後3時集合、3時30分デモ出発
はるのおがわコミュニティパーク
(東京都渋谷区代々木5―68―1、小田急線「代々木八幡」駅から直線距離で250㍍、代々木公園西門そば)
午後5時~渋谷駅ハチ公前でリレーアピール
主催 改憲・戦争阻止!大行進