団結ひろば 投稿コーナー
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今こそ連帯の拡大再生産を
高校生 Y・N
国鉄闘争全国運動の7・4全国集会と関連企画の7・3討論集会に参加しました。大雨で「本当に集会やれる?」と不安になったものの、遅延した電車に揺られて会場に着いた頃には雨も大分落ち着き、無事に両日とも貫徹されて良かったです。
討論集会で「集会へ行って『良い話だったな』で終わるのではなく、集会で聞いて学んだことを各職場で実践しよう」というのを聞き、「今日学んだことを自分の場合では職場ではなく学内で実践するためには、学んだことを自分の言葉で表せるようにならねば」と実感し総括しました。
動労千葉や関西生コン支部、それに船橋二和病院労組のような階級的労働運動というのは一進一退の苦闘で、そこから団結が生まれ労働者が連帯して決起することだし、その過程で反動も出るけれども、反動との闘いで逆にさらに強い団結が生まれてさらに連帯が生まれるものであり、その繰り返しなのだと理解しました。
自分の言葉で表すなら、それがまさに「団結が紡ぐ連帯の拡大再生産」であって、「新自由主義を終わらせる労働運動の再生」だし、「資本主義を終わらせる革命」であるのだと確信しました。
団結だけが生きる道で、労働者が生きる道です。一日を生きるのに人間らしく生きられる社会を実現するために、労働者・学生・市民の団結で断固闘いぬこう。トゥジェン!
7・4で台湾労働者と連帯
動労千葉国際連帯委員会 Y
7月4日の国鉄集会には民営化攻撃と闘う台湾鉄道産業労働組合からの熱い連帯メッセージが届き、さらにこの時点で55日にわたるストライキを闘いぬいているミラマーゴルフカントリークラブ労働組合(美麗華労働組合)から連帯のTシャツも届きました。
会社はゴルフ場の経営部門を三つの子会社に分割・委託して労働者を配転させ、さらに黃文正・労組委員長をはじめ数十人の組合員を解雇することで組合をつぶそうとしており、これに対する労働者の無期限ストライキが続いています。
7月4日の集会会場では、このTシャツが次々と集会参加者の手にわたり、「すごいストライキだ」「イラストがかっこいい」などと熱い連帯の声があがりました。
台湾は今、激しいコロナ禍の中にありますが、同労組は総統府や労働省への抗議行動を連日闘っています。労働省前での記者会見の参加者数が制限されるため、労働組合は全ての組合員の写真の看板を作り、それを立てて記者会見を行い、皆が団結して進んでいることを示しました。知恵を絞り、不屈の闘志を貫いて勝利的にストライキを闘っています。
新たな世界戦争、侵略戦争の焦点となっている台湾で労働者の闘いが爆発しています。
台日の労働者の連帯こそ戦争阻止の核心です。台湾労働者との国際連帯の重要性も示された集会でした。
『資本論』学び理解深めたい
広島連帯ユニオンM・Y
今年5月、ひろしま労働学校で『資本論』が紹介されたので、思い切って以前から気になっていた『人新世の「資本論」』(斎藤幸平著、集英社新書、2020年)を読みました。
冒頭で、SDGs(持続可能な開発目標)を現代版「大衆のアヘン」と言い切っているのを読み、胸がすく思いがしました。SDGsは環境保護などもっともらしいことを言いながら、資本主義が気候危機の根本原因であることを覆い隠しています。原発新規建設や再稼働も環境保護の名の下で狙われているものです。
読み進めながら、〈コモン〉という言葉がキーワードになっていると思いました。これは著者によると「社会的に人々に共有され、管理されるべき富のこと」(141㌻)です。国鉄や郵政の民営化、公立病院削減などの新自由主義攻撃がかけられた日本社会も、まさに〈コモン〉が解体された状況です。コミュニズムとは〈コモン〉を再建する試みだという指摘は重要だと思います。
本書は「共産主義社会」の実現が必要とまでは主張していません。しかし環境破壊やコロナ禍で資本主義の矛盾が激しく噴き出す中、ベストセラーになりました。とくに若い世代がマルクスの思想に関心を持つきっかけになるのではないでしょうか。
著者は「『共産党宣言』がいくらわかりやすいからといって、それだけでは、やはりマルクスの理論を理解したことにはならない」(150㌻)と述べています。私は、『資本論』は難しそうで手が届かないと感じていましたが、今後少しずつでも学習し、理解を深めていきたいです。