7・4集会 〝労働運動再生の時が来た〟 国鉄・関生を軸に闘う決意

週刊『前進』04頁(3202号01面02)(2021/07/12)


7・4集会
 〝労働運動再生の時が来た〟
 国鉄・関生を軸に闘う決意

(写真 集会でつかんだ確信を実践に移す決意を込め、参加者は無言のまま一斉にこぶしを上げた【7月4日 千葉市民会館】)

 国鉄闘争全国運動は7月4日、千葉市民会館大ホールで全国集会を開いた。国鉄1047名解雇撤回と全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部への弾圧粉砕を掲げた集会は、階級的労働運動をよみがえらせる確かな展望を開いた。前日に討論集会を設定した新たな試みも、「新自由主義を終わらせる労働運動の再生」に向けた課題を明らかにする成功を収めた。4日の集会で報告された動労千葉の職場代表選挙での勝利と組織拡大は、「労組なき社会」を狙うJRの足元での大反撃の開始を鮮やかに示した。=関連記事2、3面

2本の講演を柱に

 国鉄闘争全国運動呼びかけ人の伊藤晃さんが主催者あいさつをし、前日の討論集会について報告した。
 連帯あいさつでは、「外房線と地域を守る会」が高齢者や障害者をないがしろにするJRの合理化を弾劾し、自治体を束ねてJRとの交渉を強化すると表明した。木更津へのオスプレイ配備に反対して闘う住民は全国の反基地闘争と結び闘う意思を示した。三里塚芝山連合空港反対同盟の市東孝雄さんが揺るがない闘志を表した。在日ビルマ市民労働組合書記長のマテンテンウさんは「軍事政権への日本政府の支援を止めるために皆さんの力が必要」と声をからして訴えた。
 集会の柱として、動労千葉の関道利委員長と関西生コン支部の武建一委員長の2本の講演が行われた。
 関委員長は、国鉄分割・民営化型のJRの攻撃と闘うと宣言した。CTS(千葉鉄道サービス)津田沼事業所で渡辺靖正執行委員が職場代表に選出されたとの報告に会場は沸き、立ち上がり手を振る渡辺執行委員に大きな拍手が送られた。関委員長は、これを土台に労組過半数代表に向けた組織決戦に立つと表明した。
 ビデオを通して講演した関生支部の武委員長は、労働組合の社会的任務は経済闘争、政治闘争、思想闘争の三つだと強調、国鉄闘争を「日本労働運動再生の中心にいる」と位置付け、「資本主義は永遠不滅ではない」と言い切って、労働運動の発展を呼びかけた。

JR大合理化阻め

 国鉄1047名解雇撤回闘争の勝利へ、動労千葉争議団の中村仁さんが決意を示し、動労総連合1047協議会の羽廣憲さん、小玉忠憲さんも闘志を語った。弁護団の葉山岳夫弁護士は国家権力の意図を打破するためには運動の力を結集することが必要だと訴えた。
 動労千葉幕張支部の山田護支部長が、外注化阻止へ組合員の再雇用を拒否するJRとCTSを弾劾する新たな労働委員会闘争に立つと表明した。木更津支部の佐野正幸さんが同支部の組織拡大を報告した。森川文人弁護士が、労働委員会闘争を担当する意気込みを語った。動労水戸の木村郁夫委員長が決意を述べた。
 国鉄闘争全国運動呼びかけ人で自交総連SKさくら交通労組委員長の河野晃興さんが、日高線の廃線など地方破壊が進む北海道の状況を報告した。
 韓国民主労総ソウル地域本部と韓国鉄道労組ソウル地方本部のビデオメッセージが紹介された。
 関西生コン弾圧粉砕に向けた映画「棘(とげ)2」が完成し、製作者の杉浦弘子監督が上映運動を呼び掛けた。プロデューサーの平林猛さんが武委員長への有罪判決を許さないと述べ、関生支部の武谷新吾書記次長が7月13日の判決公判への総結集を訴えた。
 決意表明では、東京の医療労働者が五輪粉砕・都立病院独立行政法人化阻止を訴えた。弾圧と闘い奪還された全学連の学生が意気高く闘争報告。自治労広島市労働組合の福井利明委員長は「平和推進基本条例」の名でデモを規制する攻撃を打ち破るため、8・6広島への大結集を呼びかけた。
 国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さんが集会をまとめ、2日間の集会という新たな試みは成功したと総括した。感染防止のため無言ではあるが参加者は決意を込めこぶしを上げた。
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