沖縄で青年労働者集会 労働運動の力で全基地撤去へ

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週刊『前進』04頁(3196号04面02)(2021/05/31)


沖縄で青年労働者集会
 労働運動の力で全基地撤去へ


 5月16日夕方、那覇市内で「オキナワとヒロシマを結ぶ全国青年労働者交流集会」が開催され、全国の職場・地域で闘う青年労働者が集まりました。〈コロナ×大恐慌〉情勢が「資本主義の終焉(しゅうえん)」を暴く中、資本家とその政府が一気に戦争に舵を切り労働者を犠牲にして延命しようとしています。菅政権が改憲に踏み込み、沖縄を中国侵略戦争の最前線基地=戦場にしようとする中、これに立ち向かう階級的労働運動を絶対につくろうという決意で行われました。
 集会基調を、日本IBM・ビジネスサービス(IJBS)労働組合書記長の仲宗根光洋さんが提起しました。基調は、戦争に向かう現実の一端を沖縄の現実から暴き、既成政党の屈服の中で沖縄民衆の基地撤去・戦争絶対反対の闘いが開始されていることを確認。そして目の前の戦争を止めるためにも、「ゼネスト」を階級的労働運動こそが目標にして闘う必要性を強調し、「すべては職場の闘いから変えよう」「団結を信じて闘おう」と闘いの核心点を提起しました。階級的労働運動復権に向けた課題として、動労千葉から学んだ「反合理化・運転保安闘争路線」を職場で実践すること、職場で目的意識的な団結を具体的に形成すること=権力戦の勝利が実践的に提起されました。
 関西の仲間からは、多くの死者が続出する大阪での医療崩壊の現実が沖縄戦での日本帝国主義の「捨て石」作戦の歴史と重なるが、今はそれが民営化によってもたらされていること、民衆の命に無責任で、命を選別し民衆を犠牲にする奴(やつ)らを労働運動の力で倒そうと提起がありました。また、各職場の破綻した現実に立ち向かう実践の報告を通して「闘えば変えられる」「必ず労働者は決起する」という確信を皆が深めました。最後にIJBS労組委員長の富田晋さんが「戦争情勢と一体で職場の現実をとらえよう」「ゼネストで社会を変える闘いは団結すれば可能だ」とまとめ、団結を固めました。
(東京 三井優希)
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