極悪の入管法改悪を許せるか 審議せずに採決するな
極悪の入管法改悪を許せるか
審議せずに採決するな
極悪の入管法改悪案が4月16日の衆議院本会議で審議入りした。その前夜15日、「入管法改悪に反対する緊急アクション」が呼びかけた「国会前スタンディング&リレートーク」には450人を超える人々が集まり、「入管法改悪を絶対に止めたい」と声を上げた。
「この問題は収容所に入っている可哀想な外国人の問題ではない。日本の社会が人権を守れるのかがかかった問題だ」「帰れる場所のない者に帰れと告げることがどれだけ残酷なことか。期限のない収容生活、不調を訴えても治療すら受けられない恐怖、痛みが想像できるでしょうか。法案を廃案にできるのは私であり、あなたです」
法務委員会が開かれる20日から衆院第二議員会館前でのシットイン(座り込み)が移住連(移住者と連帯する全国ネットワーク)から呼びかけられ、弁護士有志でつくる「入管法改悪反対実行委員会」は4月21日午後の入管法改悪反対デモを呼びかけた。
20日午後3時15分からの法務委員会では、3月6日に名古屋入管で亡くなったスリランカ女性について、法務省が4月9日に発表した「中間報告」への質問が集中した。死因すら特定されていない。死の当日は土曜日、朝からバイタルチェックもできないほど衰弱していたにもかかわらず、救急車で搬送するどころか、医者への連絡さえしなかった。この医療放置がウィシュマさんを殺したのだ。「把握していない」と答弁する上川法相、入管庁官僚に対し、野党議員は「このまま審理することなどありえない」と断じた。
しかし、午後6時、上川法相が改悪案の趣旨説明を読み上げ、翌21日の参考人4人の審議を決めて散会。21日に委員会採決まで行くのかと緊張が走る。
21日、外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会は、朝9時から国会前で座り込み、国会前に駆け付けた多くの人々と共に「審議も尽くさず、採決を強行することなど許せるか!」と怒りの声を上げた。
牛久入管収容所問題を考える会の田中喜美子さんは、「何があっても帰れない人たちを入管はいじめている! 今度は『送還忌避罪』で犯罪者にするのか! 皆さん、改悪阻止へ頑張りましょう」と呼びかけた。
難民申請者、仮放免者など非正規滞在の外国人約3100人を厳罰をもって追い出す入管法改悪こそ、国内治安管理の強化であり、改憲攻撃そのものだ。こんな国は滅ぼしてやろう!