官邸前 緊急行動に320人 NAZENなどが共に怒りの声
週刊『前進』04頁(3191号04面04)(2021/04/19)
官邸前 緊急行動に320人
NAZENなどが共に怒りの声
(写真 奥に見える首相官邸に向けて海洋放出決定への怒りの表明が続き、報道カメラが鈴なりになった【4月13日】)
菅政権が福島第一原発にたまり続ける放射能汚染水の海洋放出を決定した13日昼、さようなら原発1000万人アクション実行委員会主催の抗議集会が首相官邸前で行われた。平日の緊急行動にもかかわらず首都圏から集まった320人が怒りの声を上げた。韓国や中国などテレビカメラを抱えた海外の報道陣も多数集まり、国際的にもものすごい注目を集めていることが一目瞭然だ。
集会では、ルポライターの鎌田慧さんが「こんな横暴は許されない。これは沖縄の辺野古の海を埋め立てているのと全く同じだ。閣議決定しても認めない。力を合わせてこれからも頑張っていこう」と呼びかけた。多くの怒りの発言が続いたのち、「放射能汚染水の『海洋放出』の閣議決定に断固抗議する」アピールを読み上げ、福島と連帯した熱いシュプレヒコールで行動を締めくくった。
行動にはNAZENや全学連、さらに動労千葉も駆けつけ、共に全力で闘いぬいた。動労千葉の中村仁さんは本紙の取材に応じ、「海洋放出が決まったから終わりということでは絶対にない。福島でも今、抗議行動を行っているし、福島と連帯して声を上げていく。福島切り捨てを絶対に許さない」と力を込めた。
終了後、NAZEN、改憲・戦争阻止!大行進実行委員会、さらに同じ時間帯にデジタル監視法案に抗議し国会前行動を闘った現代の治安維持法と闘う会が官邸前に合流してまとめを行い、力を合わせて菅政権を打ち倒そうと誓った。