「関生支部に学び闘おう」 東京の会が総会 労組再生が最大の支援

週刊『前進』04頁(3191号04面01)(2021/04/19)


「関生支部に学び闘おう」
 東京の会が総会
 労組再生が最大の支援

(写真 関生支援東京の会第2回総会。「関生弾圧を許さず、関生型の労働運動を東京につくろう」と全参加者が決意【4月11日 千代田区】)


 関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会(関生支援東京の会)は4月11日、東京しごとセンターで第2回総会を開いた。
 全日建運輸連帯労働組合関西地区生コン支部は団結を固め反転攻勢に出ているが、国家権力と大資本はそれへの憎悪も込めて同支部への弾圧を一層強めている。検察は3月30日、武建一委員長に懲役8年を求刑した。武委員長の収監を狙う凶悪な攻撃だ。
 東京の会は総会で、このただならない事態に全力で対決する決意を固めた。
 開会あいさつを東京中部ユニオンの原由美子委員長が行い、「関西生コン労組の弾圧を許さない東海の会」と「関生弾圧を考える神奈川の会」が連帯あいさつに立った。
 集会第1部の柱として武委員長のビデオメッセージが上映された。79歳を迎える武委員長は、弾圧を粉砕し関生型の運動をさらに広げる闘志をみなぎらせた。また、経済闘争だけでなく政治闘争、思想闘争の重要性を強調し、さらに実践と学習の両面で青年への期待を語った。(要旨別掲)
 関生支部の武谷新吾書記次長が発言した。関生支部の不屈の闘いと、同支部・全国金属機械労組港合同・動労千葉の3労組共闘の発展に恐怖した国家権力は、不当極まる有罪判決を出し続けている。武谷さんは、これを許さず闘い、最終的には大衆行動と組織拡大で決着をつけると宣言した。また、懲役8年の求刑を受けての武委員長のメッセージを代読し、労働組合抹殺の国策捜査に怒りをたぎらせ、7月13日の判決公判で無罪獲得を期す武委員長の燃える決意を紹介した。
 東京の会共同代表の藤田正人弁護士が、関生支部に対して出された反動判決に込められた国家権力の組合つぶしの狙いを暴いた。
 武委員長の半生を描いた映画「棘(とげ)」に続き近日完成する「棘2」のプロモーションビデオが上映され、製作者の杉浦弘子監督が上映会開催を訴えた。『棘男』著者の平林猛プロデューサーは『棘男2』を鋭意執筆中と報告した。
 集会の第2部として「関生支部に学び闘う労働組合をつくろう」をテーマにパネルディスカッションが行われた。コーディネーターを木下武男・昭和女子大学元教授が務め、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の吉本伸幸分会長、動労千葉の関道利委員長、関生支部の武谷書記次長が発言者として登壇した。木下さんは東京で関生と並ぶ生コン労組を再建することが弾圧への最大の反撃だと提起した。これに応えて吉本分会長が生コン労働者を新たに組織する決意を示し、その実践がすでに始まっていると報告した。武谷書記次長が生コンでの労組づくりのポイントをアドバイスした。関委員長は職場代表選の勝利の上に過半数労組を目指すと述べ、関生―国鉄を結ぶ労組組織化の壮大な展望を垣間見せた。
 東京の会共同代表の金元重さんが「仲間に手を差し伸べる労組をつくることが私たちの使命」と集会をまとめた。

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武委員長のメッセージ
 「弾圧の狙いは産別運動つぶし」

 この度の関生への弾圧に対して、献身的なご支援・ご協力、誠にありがとうございます。お陰で私はこのように元気です。
 関生型運動は、労働者が一人でも加入できる産業別労働組合です。企業の枠を超え、一人の仲間のために企業の外から支援・連帯行動をする。これが関西における生コン労働者の年間賃金800万円、年間休日125日を実現している力です。
 関生は経済闘争、政治闘争、思想闘争を軸に闘い、2018年から近畿2府4県に関生型運動が拡大しました。今回の弾圧はそれに脅威を感じた権力と大企業による攻撃と考えてます。
 残念なことですが、建交労関西支部を事実上支配している現在の執行部が、昨年の12月24日に労働条件の改悪を協定化しました。今度の弾圧の本当の狙いが徐々に現実の問題として出てきているわけです。今まで獲得した成果を全部奪い取る、産別運動を潰すということです。
 資本主義がいま極めて深刻な危機に直面しています。しかし民衆のそれに対する怒りというのは必然的に発生するわけですね。資本家の危機の裏返しがこのような弾圧となって現れてきています。特にコロナの影響を受けて、中小企業を潰す、あるいは労働者の解雇を促進する、権利を侵害する、こういうことが強まっておりますから、関生が反撃に移り、関生が力強い回復力を実現するということは、日本の労働運動の再生・強化に大いに役立つと思います。
 また起きてる現象の本質は何かと分析し、学習と実践を統一することも関生の力強い反撃であり、関生の新しい形の労働運動をつくる力にもなります。
 若い人たちに期待するのは、失敗を恐れず自己犠牲をいとわず闘うことです。必要に迫られて学んだことは必ず身に付きます。関生型運動から学んで頂き、職場改善闘争に加え11月集会や世の中を変革する行動に立つことを期待します。(要旨)

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