宮城で国際婦人デー行動 コロナ下で闘う展望つかむ
週刊『前進』04頁(3191号03面03)(2021/04/19)
宮城で国際婦人デー行動
コロナ下で闘う展望つかむ
(写真 竹信三恵子さんの講演会【仙台市】)
宮城では今年の国際婦人デーの企画は二つでした。
一つは、3月7日の街頭アピールとデモ。当日は、とび入りの男性が女川原発再稼働反対のアピール。デモでは、手作りの旗やたくさんのボードを用意しアピールしました。
二つめは、3月28日の竹信三恵子さん(ジャーナリスト・和光大学名誉教授)の講演会。タイトルは「女性を直撃―コロナ禍と非正規労働」。
講演は、「女性のためのコロナ相談会」で分かったことなど、コロナ禍に直撃された女性の具体的な現実が話されました。そして背景に「夫=セーフティネット」という歪みがあるという指摘。非正規労働という働き方は、差別や家事労働ハラスメントなど様々な問題と根は同じということが分かりました。コロナ禍で制度の不備が可視化され、緊急的な公的セーフティネットをつくることができた、ピンチをチャンスに変えていきたい、と展望のあるまとめでした。
質疑応答も心に残りました。年配の女性が「コロナで店がつぶれ、従業員も辞めさせられて大変。でも国はお金ないんじゃないの?」と素朴な質問をされました。竹信さんは「質問者の気持ちは分かりますよ。でも出さなくてもいいお金を便乗して出している。監視しなくては」と政府の財政予算のまやかしを指摘しました。
「女性の議員が必要では?」という人には、「私もそう思って著書に書いたが、今は、経験を共にした女性たちの基盤が大切で、そこから出た議員は強いと思う」と発言者の気持ちを尊重しつつ、自分の考えを話すあり方はさすがだと思いました。
集会には、仙台社協裁判で知り合った女性、憲法講座でつながった女性、妊娠SOSで活動している若い女性など、さまざまな年齢層から56人の参加がありました。6月県議会で審議される水道民営化に反対するアピールもあり、参加した人たちの問題意識を共有し、共に行動していこうと思いました。
(投稿/宮城 小原真喜子)