関生弾圧粉砕へ正念場 「東京の会」総会に集まろう
関生弾圧粉砕へ正念場
「東京の会」総会に集まろう
関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会(関生支援東京の会)は4月11日、東京都千代田区の東京しごとセンターで第2回総会を開く。これは関西生コン支部への弾圧を許せないと思う人は誰でも参加できる集まりだ。今ほど労働組合が必要とされている時はない。関生弾圧を粉砕し闘う労働組合を取り戻そう。
労組活動否定の反動判決許すな
2018年7月から始まった関西生コン支部への弾圧で、組合員などのべ89人が不当に逮捕され、71人が起訴された。
1年9カ月もの勾留を強いられた武建一委員長を昨年5月に奪還したことを転機に、関生支部は反転攻勢に立った。弾圧に付け込み組合員を解雇した資本の攻撃を不当労働行為と断じる労働委員会命令なども相次ぎ出ている。組合事務所への不当捜索に対して関生支部が起こした国家賠償請求訴訟では、大阪高裁が2月に逆転勝訴判決を出した。
労働者の団結権を保障した憲法28条や労働組合法に照らせば、関生支部の行動はすべて正当な労働組合活動だ。だが、刑事裁判では、役員・組合員を有罪とする不当極まる反動判決が出され続けている。
昨年10月、大阪地裁は、組合員のいない企業への行動を「正当な労働組合活動ではない」と決めつけ、「ストライキの事前共謀」を「威力業務妨害」とした反動判決を出した。
同年12月に京都地裁が出した判決は、組合員のいる企業への行動も「脅迫」だと言いなした。日々雇用労働者の正社員化を求めた団体交渉の申し入れを拒否し、突然廃業を表明しただけでなく、子どもが保育園に入るのに必要な就労証明書の交付も拒んだ会社に対し、関生支部が抗議し、偽装倒産に備えて監視行動を展開したのは当然のことだった。ところが判決は「法的手段をとるならともかく」「使用者を心理的に圧迫して要求を通そうとすることは許されない」と言う。資本に心理的圧迫をもたらさない労組活動とは何なのか。「御用労組しか認めない」とあからさまに言ってのけたのだ。
今年3月15日の大阪地裁の判決は、2017年12月のストライキに際し、生コン工場前でストへの協力を訴えた説得活動を「威力業務妨害」とした。判決はまた「輸送運賃の値上げは組合員の労働条件にさほど影響するとは言えず」とまで言った。関生支部が展開する産業別労働運動を真っ向から否定するために有罪判決を出したのだ。
裁判所を含む国家権力中枢は、どんなに理屈が合わなくても、関生支部を何としてもつぶそうと必死になっている。その攻撃の対象は関生支部だけではない。国家権力や資本は、関生弾圧を手始めに、闘う労働運動を社会からすべてなくしてしまいたいのだ。
だが、これらの反動判決に透けて見えるのは、満を持して反転攻勢に立った関生支部と、それを支える広範な運動に対する、支配階級の恐怖にほかならない。
関生型の力ある労働運動再生を
関生支部は新自由主義の攻撃に屈せず、これに抗して労働者の権利と団結を守る力ある運動を展開してきた。同支部に弾圧が集中しているのはそのためだ。
大手セメントメーカーとゼネコンのはざまで、生コン業者は高いセメント価格と低い生コン納入価格を強いられてきた。その矛盾は低賃金と過酷な労働条件、不安定な雇用として労働者に押し付けられた。
関生支部は生コン業界で働く労働者を企業の枠を超えて組織し、業界全体を相手にした集団交渉で労働条件を引き上げてきた。さらに、中小業者を協同組合に結集させ、共同受注・共同販売という形で、セメントメーカーによる収奪とゼネコンによる買いたたきを防止した。中小企業が立ち行かなくなれば、労働者の労働条件も直ちに切り下げられるからだ。関生支部は、労働者間の競争だけでなく中小企業間の競争も排除し、企業が生産する商品の価格にも影響力を行使する。それは、労働条件を現に引き上げるためには何が必要かを、真剣に問うことから出てきたものだ。
この運動が有効だからこそ、支配階級は関生支部を憎悪した。その闘いを「労働運動の範囲を超えた違法なもの」と決めつけ、一貫して関生支部をつぶそうと狙ってきた。
関生支部は、「関生のような運動を至る所につくることが弾圧への最大の反撃だ」と訴えている。また、弾圧を粉砕することが、関生型労働運動を全国に広げる条件にもなる。
関生支援東京の会は昨年3月、①関生支部への弾圧を許さない、②関生支部に学び労働運動をよみがえらせる、の二つを主要な方針に掲げて結成された。それから1年、コロナ解雇や補償なき休業が労働者を襲う中、労働組合の団結のもとに生きようと決意した人々がたくさん現れている。関生支援東京の会の総会に集まり、労働運動再生の道を、共に創ろう。
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関西生コン労働組合の弾圧を
許さない東京の会・第2回総会
4月11日(日)午後1時30分開場 2時開始
東京しごとセンター・地下講堂(千代田区飯田橋3 -10-3)