コロナ下でつながり声を 杉並区議会議員(元全学連)  洞口朋子

週刊『前進』04頁(3188号03面02)(2021/03/29)


コロナ下でつながり声を
 杉並区議会議員(元全学連)  洞口朋子


 新入生のみなさん。入学おめでとうございます!
 コロナ禍の中での学生生活に多くの不安を抱えている人も多いと思います。こんな時代だからこそ、学生がつながり、団結して声を上げることが本当に重要です。今の学生が置かれた状況はこの社会の縮図そのものだからです。
 私は2008年に法政大学に入学し、学生運動に参加しました。ビラの1枚も自由にまけない大学の現実を変えたいという思いでした。処分や逮捕が乱発される中で、私自身も休み時間に教室でビラを配ったことを理由に無期停学処分を受けました。処分通知書には「授業準備妨害」と書いてありました。政治や学内規制について討論することすら奪う大学! その一方で、高い学費によって今や2人に1人が奨学金(借金!)を利用しなければ大学に通えないという現実があります。私も、学費のためにバイト漬けになって大学に通えず辞めた人を何人も見てきました。特に女子学生の貧困は深刻です。学生から政治を奪い、高い学費で貧困に突き落とす大学に未来はありません。
 私は学生運動の経験を生かし、19年の杉並区議会議員選挙に挑戦して初当選しました。議会に入ってつくづく思うことは、私たちの生活に関わる重大な問題が「オール与党」でどんどん決められているということです。その中で、主に労働問題やコロナ医療体制、駅前再開発反対運動などに取り組んでいます。最近はコロナ禍で社会の矛盾が最も集中する若者・女性からの相談が急増しています。もっとつながり、一緒に社会を変えましょう!
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