「命を守れ」東京入管行動 コロナ感染 被収容者58人に

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週刊『前進』04頁(3186号01面03)(2021/03/15)


「命を守れ」東京入管行動
 コロナ感染 被収容者58人に

(写真 全国実と救援連絡センターが東京入管前で宣伝活動。ガッツポーズで通り過ぎる人も【3月3日 東京・港区】)

(写真 被収容者にマイクで激励の声を届けた)


 東京出入国在留管理局のコロナクラスターは拡大を続け、3月3日時点で男性ブロックの被収容者105人中、55%を超える58人が陽性という最悪の事態となった。同日午前・午後に分けて、感染者が出ていない女性ブロックの25人が横浜入管に移送された。
 この日、外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会と救援連絡センターが共同で東京入管への抗議申し入れを行った。
 午前11時すぎ、東京入管正門前で「いますぐ自由に/命を守れ」「入管法改悪阻止」などの横断幕、ボードを掲げて宣伝活動。その後、福山宏東京入管局長への面会を要求して15人全員で庁舎内へ。家村義和渉外調整官に対し「命を守ることを最優先し、直ちに被収容者全員を解放しろ」と申し入れた。
 2月16日午後から被収容者との面会を禁止し、20日には陽性者の居室に監視カメラを設置する一方、フロアのロックダウンもされず、居室やシャワー室の消毒もされないままだ。感染者だけを別のブロックに隔離したが、2、3人が同室で、1日数回、防護服を着た職員が熱と血中酸素濃度を測りに来るだけ。消毒液もない。被収容者からは「発熱しても解熱剤が与えられるだけ」「このまま死んでしまう」「医者が『外の病院に行ってください』と言った。仮放免もだめでどうやって行くの?」などと悲鳴が上がっている。
 「何度もPCRやっていますよ」などと居直る家村に、「クラスターの責任は東京入管にある」「福山局長は今すぐ全員を解放しろ!」と怒りが爆発した。
 その後、被収容者への激励行動を行った。7階以上の収容施設から「ありがとう!」の声。女性たちの声も聞こえた。「悪いのは東京入管だ!」と参加者一人一人が呼びかけた。

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