団結ひろば 投稿コーナー
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福島と広島・長崎の結合重要
長崎 H
2月21日、NAZENナガサキ結成9周年集会が開催され、ふくしま共同診療所の杉井吉彦医師が講演しました。
杉井医師は、福島第一原発事故から10年目を迎えながらも、原発の事故処理がまったく進まず汚染水問題が深刻化している現実を指摘。その一方で小児甲状腺がんなどの多発が続き、その事実を国も福島県もごまかし隠蔽(いんぺい)していることや、年間被曝量20㍉シーベルトの地域にも帰還を強制していることを鋭く批判しました。
さらに内部被曝を認めたヒロシマの「黒い雨」裁判勝訴の意義を強調し、「原発事故から10年になろうとするが、広島・長崎の歴史を学べば、実は福島の放射線被曝の健康問題はまだ始まったばかりであり、これから何十年もの時間経過の中で様々な健康障害が顕在化してくる可能性がある」「福島でも広島・長崎の経験に学びながら、身辺に起きている様々な異変を丹念に記録しつつ、超長期にわたって取り組んでいく必要がある」として、「避難・保養・医療」の運動を推進していく意義、福島と広島・長崎が結びつく重要性を訴えました。
集会では、玄海原発(佐賀県)・川内(せんだい)原発(鹿児島県)の即時停止と廃棄を求める要請書を採択し、九州電力への提出行動を行うとしました。
福島第一原発事故から10年となり、新たな出発の年を迎えています。菅政権は原発事故を収拾できず、コロナでもオリンピックでも破産を深め、増大する失業者や貧困者の怒りにおびえています。3月11日、福島現地に駆けつけ、原発を即時停止させ、菅政権を倒そう!
椎名さん招き反原発の学習
NAZEN関西事務局 E
2月23日、大阪市内でNAZEN関西主催の反原発学習交流会を行いました。福島からNAZENふくしま代表の椎名千恵子さんを講師に招いて、「10年目の福島の現実」を語っていただき、討論しました。
椎名さんは、双葉町にある伝承館を始めとする「福島第一原発事故をなかったことにする」洗脳教育への怒りを爆発させました。それは子どもへの攻撃ですが、教育労働者への攻撃でもあります。司会の日教組奈良市の有田委員長もそのことを強調しました。
会場の参加者から、「『風評被害』を言われて『放射能のことを言えない』と避難者から聞いたが、10年目でどうなっているか」という質問がありました。
これに対して椎名さんは、「怒りはあります。けっしてあきらめていない。70歳を過ぎた私の友人が変わりました。『あなたについていきます』と。あるいは、保養を取り組んできたお母さんは『保養をやめたら原発を認めたことになる』『経済優先の社会との闘いだ』という思いで保養を続けている」と答えました。そして、「福島復興キャンペーンとコロナの先にあるのは戦争。国のやろうとしていることははっきりしている」と弾劾しました。
また、会場の自治体労働者からは、「この現実を変えるためにも、労働組合の闘いが決定的だ。日教組・自治労の現場に怒りは渦巻いている」という意見が出されました。
全国から3・11反原発福島行動に結集して、改憲・戦争へ進む菅政権を打倒する怒りののろしを共にあげようと決意を固め、集会後、梅田までデモをしました。
2月国鉄集会に初参加して
首都圏・学生 U・T
2・14国鉄集会に参加しました。
国鉄闘争関係の集会には何度か参加したことがありましたが、2月の集会には初めての参加でした。国労、全動労が解雇撤回闘争を闘っていた時も2月に集会をやっていたようですが、今となってはそれらはなくなり、動労総連合だけが組織的に闘っているものと思います。
今回特に印象的だったのは関西生コン支部が今までの共闘体制をさらに発展させていく宣言をしていたことです。3労組共闘が階級的労働運動の結集軸、ナショナルセンターを建設していくという展望が提示され、参加者一同が意気揚々としていたと思います。
JRが破綻的状況を露呈し、それゆえ凶暴な攻撃に出てきている今、「今どき国鉄解雇撤回闘争?」ではなく、「今こそ国鉄解雇撤回闘争」というべき情勢であると思います。単なる守りではなく価値創造的で攻勢的に階級的労働運動を発展させるという意気込みが感じられました。
故・中野洋氏の「労働者を軽んじ、蔑視する考えに取り込まれない限り労働者は必ず勝てると確信している」という言葉がありますが、新自由主義の中でややもすると労働者蔑視、労働者階級自己解放否定みたいな思想を叫ぶ潮流がマルクスの看板を掲げたものの中からも出てきます。
困難に直面しても、自らが屈服してそういうものに変質しないように、「頭から腐らない」ようにするとともに、階級的労働運動に学び、真のマルクス主義を復権し広範に労働者、学生、市民を獲得していくことが大事だと思いました。
日本型の雇用を冷徹に分析
東京南部 M
1月31日、「大行進中部・南部の会」定例会で関西生コン支部の学問的な支柱である木下武男さんの講演を聞きました。
日本独自の雇用スタイルへの冷徹な分析にもっと早く出会えていたら、私自身の職場や非正規教育労働者の抱える問題を、もっと普遍的な広がりをもって闘えたかもしれなかったと複雑な思いでいっぱいになりました。
講演に先立つあいさつで、今年の正月に公園で炊き出しボランティアを手伝った方が、そこに集まってきた人はやはりおじさんが多いのだけれど、若い女性、乳飲み子を抱えたお母さん、30代のス―ツ姿の男性がとても多く、今までにない顔ぶれだったのが驚きだった、600食がすぐなくなったと言われました。
コロナ禍の暮れにあらわになったこれら若い人たちや女性たちの解雇や雇い止めの背景にあるのは、この20年でガラリと変わってしまった日本の労働社会の構造だと木下さんは指摘されました。それは低賃金・過酷労働・使い捨ての三拍子そろった、正規・非正規に関係なく存在する悲惨な労働実態です。
若い正社員の賃金はほとんど上がらないどころか、むしろ下がっているというデータに驚きました。また今まで日本的な美点と思ってきた年功賃金、終身雇用制度は、正規社員の既得権だけは守る、しかし非正規社員の本当に困った問題に全く向き合ってこなかったという点では犯罪的とも言えるのではないでしょうか。一企業の枠を超えてつながって闘う同業種組合の芽を、自分の足元から育てようと思いました。
医療認めない八尾市に抗議
全国水平同盟西郡支部 M
2月17日、全国水平同盟西郡支部と八尾北医療センター労働組合、共闘の仲間は、今年2回目の八尾市役所前抗議行動に決起しました。西郡支部の久原正子支部長は「『この場所に』発熱外来用のプレハブは必要ないとはどういうことだ。差別をあおって西郡住民を虫けらのように扱う大松市長は責任を取って直ちに辞任せよ」と声を張り上げ、佃照夫副支部長は「700万円を超える架空家賃請求を撤回せよ」と抗議要請文を突きつけました。寒風をはね返してデモに決起、「大松市長は謝罪せよ」「辞任せよ」の怒りの声が八尾市にこだましました。
大松市長は、プレハブ設置不許可の理由を、「大阪府と連携して、この場所にプレハブは必要ないと総合的に判断した」と言いなしました(昨年12月25日のNHKニュース)。「この場所」とは西郡です。これは全ての部落に向けられた攻撃です。「部落民には検査なんか必要ない! 医療なんか必要ない、死ね!」ということです。断じて許すことはできません。
1947年、西郡で天然痘がはやったとき、八尾市は隔離しただけで何の治療もせず、200人以上の子どもを死に追いやりました。今回は「大阪府と連携して」とあるように、菅と一体の、維新の会・吉村大阪府知事と連携した改憲・戦争攻撃そのものです。
反撃は開始されました。支部の事務所には「大松との闘い、頑張れ」という電話、八尾北医療センターに飛び込んできて「八尾北つぶしは許さない」と怒りの声を上げる人、大松辞任要求署名を八尾北に持ってくる人、団地回りで署名に応じる人。村内街宣は大きな反響を呼んでいます。
変形労働時間制導入許さぬ
日教組香川三観地区教職員組合執行委員長 片山元久
教員の9割が反対している「変形労働時間制の導入」。香川県教委は、2月から始まった県議会で提案しようとしています。私たちは導入に反対し、一昨年秋から署名運動を展開してきました。教職員を中心に取り組み、公務員労組が応じて、1500筆以上集めてきました。県教委に対しては、具体的な業務削減がなければ教職員の時間外勤務は絶対に減らないことを何度も訴えてきました。
しかし、県教委はコロナ禍で消毒作業などの労働強化を強制するだけでなく、昨年末のボーナス引き下げ、さらにはタブレット導入による管理・メンテを教職員に強要しようとしています。業務は減らず増やされるばかりです。私たちの怒りは沸騰寸前! 2月12日に県教委への怒りの抗議申し入れ、2月17日の県議会開会日には県議会へ要望書を提出。そして、それら行動をただちに職場の仲間に通信で伝えています。
コロナ禍によって、オブラートに包まれていたこの社会の矛盾がすべて明るみに出されています。誰しもが新自由主義の現実にたたき込まれ、その困難を強いられている時代です。県教委をはじめ権力を持っている者たちは、もはやまともに今の情勢に対応できていません。わずか1カ月後の展望さえ持てていないではありませんか!
このままでは人間社会は崩壊する! だからこそ、私たちは今ただちに取りかかれることから始め、それを宣伝しています。それを通して、階級的労働運動とそれを担いきる日教組をよみがえらせるつもりです。そのことこそ、星野文昭さんがめざした「人間が人間らしく生きられる社会」をつくることだと確信しています。
変形労働時間制との闘いはこれからです。仲間の皆さんとともに、絶対反対で闘います。