香港 すべての政治犯を釈放しろ 不当起訴弾劾し仲間を激励

週刊『前進』04頁(3185号04面01)(2021/03/08)


香港
 すべての政治犯を釈放しろ
 不当起訴弾劾し仲間を激励

(写真 裁判所での抗議、激励行動【3月1日 香港】)

(写真 護送車で拘置所に送られる仲間を激励【3月1日 香港】)


 2月28日、香港政府は昨年7月の民主派予備選挙の件で逮捕していた民主派議員・活動家55人のうち、47人を「国家政権転覆共謀罪」で起訴した。この中には香港職工会連盟の主席である呉敏児氏、昨年2月にストライキを闘った医管局員工陣線主席の余慧明氏も含まれており、まさに香港の一昨年来の闘いへの弾圧であり、その中軸を担った労働運動への弾圧である。この暴挙を絶対に許すことはできない。
 香港の闘いはミャンマー、インド、タイなどアジア全土での労働者、農民、民衆の決起を呼び起こし、世界を根底から揺るがしている。今こそ国際連帯を貫き、この大規模弾圧を徹底弾劾し、ともに労働者民衆の社会をつくりあげるために闘う時だ。
 香港では国家安全維持法の昨年6月30日の施行から8カ月となり、「一国二制度」を否定し、中国の政治体制の中に取り込むための攻撃が日々かけられている。2月17日段階で国安法による逮捕者は99人となった。公務員、立法会議員は「基本法」と政府への宣誓が要求され、これは今、区議会議員にも適用されようとしている。議員も公務員も政府に忠誠を誓わない限り職を失う。
 昨年2月にストライキを闘った医療労働者への処分や香港政府を批判したマスコミへの弾圧も続いている。だが、こうした激しい弾圧の中で、香港の労働者・学生は不屈に闘いを継続しようとしている。

裁判所前で行動

 この大量起訴に対して香港の民間人権陣線はただちに緊急声明を発し、翌3月1日早朝の裁判所での行動を訴えた。当日早朝、西九龍裁判所に膨大な民衆が続々と集まり、初公判に出廷する仲間たちを激励した。傍聴席は支援者で埋まった。外にいる支援者は「すべての政治犯を釈放しろ」との横断幕を掲げ、不当起訴された仲間の釈放や民主選挙を求める「5大要求」のシュプレヒコールがとどろいた。そして夕方、退廷して護送車で拘置所に向かう仲間たちに、車の外から熱い連帯の声をかけた。反撃は開始された。
 大弾圧は、香港の労働者民衆の新たな決起を逆に促している。今こそ、香港の労働者民衆と連帯して闘おう!

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