大坂さんの命と健康守れ 鼻の治療と即時釈放を要求 大坂救援会 東京地裁に申し入れ

週刊『前進』04頁(3184号04面04)(2021/03/01)


大坂さんの命と健康守れ
 鼻の治療と即時釈放を要求
 大坂救援会 東京地裁に申し入れ

(写真 申し入れに先立ち東京地裁前で街宣【2月18日】)

 大坂正明さん救援会は2月18日、大坂さんの勾留と接見禁止を決定している東京地裁に「直ちに身柄を解放せよ」「大坂さんの命と健康に責任をとれ」と抗議申し入れを行った。
 ペテン的な沖縄返還協定批准に反対し1971年11・14渋谷闘争を闘った大坂さんは、星野文昭さん、奥深山幸男さんらとともに「殺人罪」をでっち上げられた。大坂さんは無実だ。
 2017年の逮捕・起訴以来、大坂さんの未決勾留は3年8カ月に及ぶ。この間、鼻ポリープが悪化し、昨年は一時、鼻呼吸が全くできない状態になった。東京拘置所は大坂さんの訴えを無視し、手術を拒否。ステロイド点鼻薬は「扱っていない」として処方していない。ごく一般的な治療薬すら処方しない。これは拷問にも等しい医療放棄であり、絶対に許せない。
 大坂さん救援会はこれまで3度、東京拘置所に申し入れをしてきた。今度は東京地裁だ。救援会の仲間は、この日までに集まった「鼻の治療を求める要望書」1528通を携え、地裁の訟廷管理官に詰め寄った。
 「4年近くにわたる未決勾留は異常。50年前の事件に『証拠隠滅の恐れ』などない。直ちに接見禁止解除を」(小泉義秀・救援会事務局長)、「夫は徳島刑務所でがんを放置され、医療刑務所で殺された。獄中者の命を軽んじることは許されない。今すぐ治療を」(星野暁子さん)、「星野さんは殺された。奥深山さんは公判手続停止から35年間も放置された。裁判所の責任は重大だ。大坂さん逮捕・起訴は違法だ。すぐに釈放を」「刑事収容施設のコロナ対応はでたらめだ。被収容者の命と健康を守るため裁判所が釈放を判断せよ」「裁判官は政権への忖度(そんたく)をやめ、独立して判断せよ」。10人が獄中医療や裁判について追及した。
 応対した鈴木訟廷管理官と横川副監理官は一心不乱にメモを取りつつ、追及に「事件については知っています」「裁判所長と担当の裁判官・書記官にきちんと伝えます」と答え、平身低頭。「聞いたフリは許さないぞ! 大坂さんの命と健康に責任をとれ」ときっぱり突きつけた。
 大坂さんは、星野さん、奥深山さんの遺志を継ぎ、獄中から檄(げき)を飛ばしている。11・14闘争から50年、なんとしても大坂裁判に勝利しよう。大坂さんの命と健康を守り抜こう。鼻の治療を行わせよう。要望書を集め、東京拘置所・裁判所・法務省への抗議行動を波状的に闘おう。
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