ミャンマーでゼネスト

週刊『前進』04頁(3184号04面03)(2021/03/01)


ミャンマーでゼネスト

(写真 「軍事クーデタに反対する在日ミャンマー人非暴力活動委員会」の在日ミャンマー人5000人が渋谷デモ【2月14日】)

(写真 抵抗歌を歌い、軍事クーデターに抗議するキャンドル集会が11、12日と連続で開かれた【2月11日 渋谷区・国連大学前広場】)


 2月22日、ミャンマーで国軍クーデターに抗議する闘いが全国数百万人のゼネストとなった。SNSでゼネストが呼びかけられ、医療労働者や国家公務員、学生を先頭に僧侶や少数民族もデモに合流。1千を超える繊維工場から労働者が街頭に飛び出し、スーパーや商業施設もシャッターを閉じた。政府機関の一部も動かず、経済がストップ! この国を動かしているのは国軍ではなく労働者だと宣言するゼネストだ。
 最大都市ヤンゴンでは女性教師がマイクを握り、「恐れているのは職を失うことではない。国軍の独裁者によってねじ曲げられた歴史教育を強いられ、自尊心を失うことだ」と演説。
 2月1日未明の国軍クーデター以降、「独裁政治はいらない」「歴史を逆行させるな」と直ちに労働者民衆の闘いは始まった。1988年8月8日、軍事独裁体制に対する民主化要求のゼネストが爆発。この「8888蜂起」を国軍が弾圧、無差別銃撃などで犠牲者は数千人に及んだ。今回もすでに4人が犠牲となった。2021年2月22日を「22222として歴史に刻もう」とゼネストへ!
 ミャンマー国内に呼応し闘いは日本でも1日午後から始まった。渋谷のキャンドル集会では青年たちが「私たちの血が記された歴史。私たちは最後まで戦い続ける」という8888蜂起から歌い継ぐ抵抗歌を合唱した。ミャンマーで香港でバンコクで、生きるために世界を変える闘いが全世界で始まっている。今こそ労働者の国際連帯を強めよう!

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