関西国鉄集会 改憲・労組つぶしと闘いぬく 解雇への怒り持続し

週刊『前進』04頁(3184号02面02)(2021/03/01)


関西国鉄集会
 改憲・労組つぶしと闘いぬく
 解雇への怒り持続し

(写真 97人が参加し大成功した関西国鉄集会。港合同の中村吉政委員長が解雇撤回闘争の意義を提起した【2月16日 大阪市】)

 国鉄闘争全国運動・関西の主催で2月16日、関西国鉄集会が大阪市のエル大阪で開かれ、97人が結集して大成功しました。
 集会に先立ち動労西日本は大阪府労働委員会に「過労死」した組合員に関する不当労働行為救済申し立てを提出し、JRメンテックの責任を追及する闘いに入りました。

JRで春闘ストへ

 集会は学生の司会で始まりました。代表者あいさつで全国金属機械労働組合港合同の中村吉政委員長が「誇りを持って働いていた労働者を簡単に解雇した国家に怒りを持ち続けているのが国鉄闘争。今その原点は菅のデタラメと関西生コン支部弾圧への怒りと結びついている。当たり前の労働運動が弾圧されようとしている時代に反撃を」と高らかに宣言して集会の方向性を提起しました。
 続いて動労西日本の山田和広書記長が基調報告を行いました。戦争・改憲のための組合つぶしと対決し組織を拡大するチャンスが来たと鮮明に時代認識と国鉄闘争の路線を提起し、「コロナ緊急事態宣言と特措法改悪、自衛隊看護官の病院への投入は、コロナを使った改憲攻撃だ。安倍・菅とJR東海の葛西が手を組んで進める戦争と改憲攻撃との闘いの最前線としてJR攻防があり、関生弾圧と第3の分割・民営化がその最先端の攻撃としてある」と訴えました。
 そして「職場の団結と組合をつぶすことは戦争体制を目指す国家にとっては絶対的な課題。国鉄闘争はその攻撃を阻止し続けている。動労千葉の反合理化・運転保安闘争を軸に闘おう」と呼びかけました。
 最後に「JRの『多様な働き方の推進』は運転士の仕事の誇りも安全も奪う〝血の入れ替え〟であり、鉄道の本分を投げ捨てたもうけ優先の姿だ。就業規則の改悪は、コロナを口実に会社の都合で勤務日を指定して休業日の賃金は全額補償しない正規職解体攻撃だ」と弾劾し、春闘ストライキを設定し4月尼崎事故弾劾闘争に立つ方針を打ち出しました。

関生弾圧うち砕け

 特別報告で、関西地区生コン支部の武谷新吾書記次長が「昨年、関生事件の裁判で二つの有罪判決が出たが、これは権力側が闘いの高揚を恐れているからだ。判決文は『団交しない、就労証明を出さないと会社が言うなら組合は裁判に訴えるべきだ。そうしないのであれば犯罪だ』と言うが、それなら組合活動は全否定される。これは絶対に打ち破らないといけない。反転攻勢の闘いを始めよう」と力強く訴えました。
 決意表明では、大阪市職の仲間が「都構想を粉砕した地平で今の維新との闘いがあり、職場と地域の団結を固め、府市一元化条例を打ち破る力がある」と提起。攻撃の本質が分割・民営化と同じく労働者大量解雇、戦争・改憲にあると明確にしました。
 日教組奈良市、関西合同労組、八尾北医療センター労働組合、高槻医療福祉労働組合、全学連の発言が続き、最後に港合同の木下浩平執行委員がまとめを行い、2―3月決戦の決意を述べ、団結がんばろうで締めくくりました。
(関西・朝霧広巳)
このエントリーをはてなブックマークに追加