都革新区政報告集会が大盛況 洞口区議「現場の力で社会変える」

週刊『前進』04頁(3183号04面01)(2021/02/22)


都革新区政報告集会が大盛況
 洞口区議「現場の力で社会変える」

(写真 当選後初の区政報告会に多くの区民が集まり洞口区議の報告に聞き入った【2月11日 杉並区】)

 「杉並らしい杉並区ってなんだろう? それは私らしい杉並であり、あなたらしい杉並」----そう思わせてくれた都政を革新する会の新春区政報告会が2月11日、杉並区・荻窪タウンセブンで開催されました。
 コロナ禍にもかかわらず100人を超える支援者が集まり、発言者は20代から80代まで豊かな顔ぶれとなり、大いに盛り上がりました。
 2020年の闘いを振り返ったスライドショー上映の後、冒頭に東京西部ユニオン副委員長が「都政を革新する会の長い歴史の中で、洞口議員が立候補することを決め、地域の皆さんの支援と応援があって闘いを展開できている。議会では青年・女性など社会的力を奪われている人にこそ社会を変える力があると訴えている。それが洞口議員です」と主催者としてあいさつしました。
 2020年区議会のビデオ上映後、拍手の中で洞口朋子議員が登壇します。
 「自分の原点である社会を変えたいという思いを、議員になってこそ曲げずに大事にしたい。議会では360度見回しても仲間がいない中で一人で反対の声を上げた2年間でしたが、現場で働く人や地域の人たちの思いが力になった。田中区長はコロナを機に、民営化も非正規職化も児童館廃止も再開発事業も推し進めようとしている。しかし、コロナ禍だからこそ反対するんだっていう気持ちを大事にやっていきたい。田中区長のトリアージ発言も議会で追及していきたい」と決意を新たにしました。最後に「自分の病気と同じ悩みを持った女性はたくさんいる。これを社会病として考え、自分の経験を活動に生かしていきたい」と報告を終えました(発言要旨別掲)。
 この発言に応えて6人の杉並区民からの心のこもった発言が会場を盛り上げました。
 そして、三里塚反対同盟の市東孝雄さん、動労千葉、動労水戸、大阪の青年労働者、宮城の婦人民主クラブ全国協議会と改憲・戦争阻止!大行進、全学連の仲間たちからのビデオメッセージが上映され、職場のコロナクラスターによって参加できなくなった仲間からのメッセージが読み上げられました。
 労働現場からの発言では、誰もが都立病院の独立行政法人化の問題に言及しました。公立保育園で働く女性は「この民営化で7千人の都労連組合員がいなくなる」と訴え、福祉労働者の女性は「独立行政法人化されると私たちの命が本当に脅かされる」と強く訴えました。保健所で働く女性は、「現場ではトリアージがもう起きている。保健師は本当に休めない。過労死がいつ起こってもおかしくない」と訴え、「現場と議会が同じ怒りを体現していく闘いを、洞口さんとつくっていきたい」と気持ちを重ね合わせました。
 さらに、区政報告会に参加している学生の仲間たちが全員登壇し、先輩である洞口さんへの熱い思いを語りました。
 集会の最後に、議会の傍聴やネットワークづくりの行動方針が提起されました。
 今回、新春区政報告会の実行委員として参加したことを糧に、今日ここから洞口朋子さんとともに闘って、「私らしい杉並」をつくっていきたいです! ともに立ち上がろう!
(杉並区民・井下勝)

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青年・女性軸に杉並から運動を 洞口区議の発言(要旨)

 杉並から社会を変えていく運動を若い世代・女性を軸につくりたい。今日をその出発点にしたい。
 当選から2年。一人でも絶対反対を貫く中で、議会がいかに現場と乖離(かいり)しているか実感した。私たちの生活に関わる重要な問題が結論ありきで「問題なし」「適正適正」と片付けられている。しかし誰も現場に責任をとらない。この社会の構造を問題にしない限り、議会内での取り引きに終始してしまう。
 コロナ禍で多くの人たちの生活・人生が奪われ、政治不信や怒りがかつてなく高まっている。しかし区議会はオール与党化が一層進んでいる。田中区長は、区民の反対を無視して、保育園の民営化も非正規職化・会計年度任用職員の拡大も児童館廃止も再開発事業も推し進めている。しかしこのコロナ禍だからこそ私は反対の声を上げる。
 減収補塡(ほてん)で区内4病院に23億円の区費を投入したが、現場の医療労働者に行き届いているかは不明のまま。区長のトリアージ発言も許せない。
 私がよって立つべきは地域の声、現場の声。もっと現場を回り、みなさんと一緒に運動をつくりたい。

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