横浜刑務所に緊急の共同行動 救援連絡センターなど 「命守れ」と申し入れ
週刊『前進』04頁(3182号01面02)(2021/02/15)
横浜刑務所に緊急の共同行動
救援連絡センターなど
「命守れ」と申し入れ
(写真 全受刑者の釈放を求める横断幕を掲げて横浜刑務所へ向かう緊急行動参加者【2月4日 横浜市】)
2月4日、迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会と救援連絡センターの共同行動として、横浜刑務所への申し入れ・街宣を行った。
コロナ×大恐慌情勢の真っただなか、横浜刑務所で新型コロナ感染の大クラスターが爆発。2月7日段階で受刑者、職員あわせて累計146人に上っている。そうした情勢下での獄中の実態を、在監している須賀武敏同志が家族・弁護士への手紙でリアルに告発した。それを契機に、獄中医療問題に長年取り組んできた救援連絡センターが深刻に受け止め、共同行動が実現した。
緊急行動の情報は一挙に各方面に拡散され、のべ50人が参加した。地元・神奈川の労働者をはじめ、各地の星野救援会、婦人民主クラブ全国協、さらに救援運動諸団体の活動家も党派をこえて結集した。アメリカのスティーブ・ゼルツァーさん(行動週間 労働者党建設・統一戦線委員会)から「支持と連帯のメッセージ」も送られた。マスコミの注目も大きく、東京新聞と神奈川新聞が2月7日に報道した。
刑務所への申し入れについては、当局は門前で戦々恐々として身構えていた。門前での攻防となり、「申入書」の読み上げと口頭での抗議を救援連絡センター事務局が行って口火を切った。さらに、須賀同志の家族の須賀陽子さんをはじめ参加者が次々と当局への怒りの声を上げた。
「すべての受刑者を即時釈放せよ」「全員のPCR検査を実施せよ」「最低でも1日1枚のマスクを支給せよ」「温かく、栄養価のある食事を提供せよ」「舎房を暖かくし、運動時間を確保せよ」「家族面会を再開せよ」「受刑者に現状を正確に開示せよ」
これ以上のクラスターの拡大を何としても防ぎ、受刑者の命と健康を守れ、受刑者をないがしろにする刑務所・法務省・菅政権を絶対許さないぞ、と当局を追及し続けた。
この後、宣伝カーは刑務所裏手の坂の上から須賀同志をはじめ全受刑者たちへの激励・連帯のアピールを行った。同時に横浜の港南中央駅近くの街頭で家族を中心にマイクを握って刑務所の現状を訴え、支援を呼びかけた。法務大臣と横浜刑務所長あて要望書への署名活動を同時に行った。
「横浜刑務所でコロナクラスター」という衝撃的なニュースに通行する人々が一様に驚き、ビラは次々と受け取られ、署名も集まった。当日夕方には、現地でビラを受け取り読んだという人が救援連絡センターに電話をかけて激励してくれた。また在監受刑者からも、街宣車の声が聞こえて励まされたとの手紙が届けられた。新聞報道も含め反響の大きさが感じられる。
「命より金」の菅政権のもと、労働者民衆は闘って今の現実を変革しようと動き始めている。獄中も全く同じだ。殺されてたまるか! 須賀同志と固く団結し、生きて獄中からの解放をかちとるまで闘いぬこう。