動労千葉が旗開き ダイヤ改定阻止の決戦配置に

週刊『前進』04頁(3178号02面01)(2021/01/18)


動労千葉が旗開き
 ダイヤ改定阻止の決戦配置に

(写真 2021年の決戦への突入を誓って、組合員と支援は団結ガンバローのこぶしを挙げた【1月9日 DC会館】)

 動労千葉は1月9日、2021年の旗開きをDC会館で行った。万全のコロナ対策をとり、参加者を絞っての開催となったが、決戦の年の幕開けにふさわしい熱意でかちとられた。
 療養中の関道利委員長からのメッセージが紹介された。関委員長は、7日に発令された緊急事態宣言を、医療を崩壊させた菅政権が国民を統制して改憲・戦争に向かうために出したものと弾劾し、医療の民営化や改憲・戦争の攻撃に断固立ち向かおうと訴えた。
 JR東日本は国鉄分割・民営化以来の大合理化に突き進み、3月ダイヤ改定で内房線、外房線、鹿島線にワンマン運転を導入しようとしている。支社の管理職による片手間の列車運転を一層拡大し、「行きは運転士、帰りは車掌」という運用も行おうとしている。昨秋には、労働者に無期限の休業を命じることができる就業規則改悪も強行した。「労組なき社会」のもと、大幅な人員削減から転籍・解雇を狙う攻撃だ。関委員長はこれに対しスト体制を確立して闘うと宣言し、すべての闘いを組織拡大に集約しようと呼びかけた。
 長田敏之前書記長が、ワンマン運転を地域の人々と共に闘い阻止すると述べ、乾杯の音頭を取った。コロナ対策のためグラスを合わせたりはできないが、参加者は心を一つにした。
 来賓のあいさつで、三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さんが、空港需要が激減しても市東孝雄さんの農地強奪を狙う成田空港会社に怒りを表した。
 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の武谷新吾書記次長が、組織拡大と大衆行動で不当な弾圧に決着をつけると表明した。東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の吉本伸幸分会長は、職場全体を束ねてこの闘いに続くと述べた。
 動労千葉顧問弁護団の藤田正人弁護士は、JRの責任を追及し1047名解雇を撤回させるため、2月3日に東京地裁で行われる裁判への傍聴結集を訴えた。
 動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長は、原則を曲げず闘うために自己変革が重要だと力説し、支援する会の若手を代表する東京西部の運営委員は、動労千葉と共に闘える労組をつくると表明した。全学連の斎藤郁真前委員長が、階級的労働運動と共に進む学生運動を築く決意を示した。
 動労千葉OB会の永田雅章会長が「OBも関委員長を盛り立て闘う」と述べ、家族会の山田佐知子会長はコロナの重圧に負けず活動を続ける思いを語った。
 動労千葉からの決意表明で、中村仁書記次長が解雇撤回判決を求める東京地裁あて署名の拡大を呼びかけた。木更津支部の代表はワンマン化阻止へ先頭で闘うと述べ、千葉機関区支部の代表は低賃金打破、65歳まで働ける労働条件の確立を訴えた。千葉鉄道サービスの組合員は、消毒などで作業が格段にきつくなったのに手当も出さない会社に怒りをたぎらせ、本格的組織拡大への決意を示した。
 川崎昌浩書記長が「組合員一人一人に情勢を動かす力がある。危機にあるのは資本の側、団結を守り闘えば展望は開ける」と強調しダイヤ改定阻止の総決起を訴えた。動労千葉は2021年決戦の配置についた。
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