学費返せ! 金がなくても学ばせろ! 全学連が渋谷でサウンドデモ
週刊『前進』05頁(3176号04面03)(2021/01/01)
学費返せ! 金がなくても学ばせろ!
全学連が渋谷でサウンドデモ
(写真 「競争ではなく団結しよう」「今こそ必要、学生自治会」。コールを響き渡らせるデモに大注目が集まった【12月20日 東京・渋谷】)
12月20日、全学連が呼びかけた「学費減免STREET ACTION」(サウンドデモ、音楽を流しながらの行進)が、東京・渋谷で行われた。
国立大学の学費は45年前から物価上昇率を考慮に入れても10倍以上となっている。年間54万円もの学費はバイト代や奨学金という名の借金でまかなうしかない。さらに学費の高い私立大学の学生の状況はより深刻だ。
そこにコロナでさらなる困窮が学生に襲いかかっている。経営悪化を理由に、学費を値上げしようという動きが始まった。東京女子医科大学で、来年度入学生から卒業までの学費を1200万円も増額しようとしているという。
今年、全国160以上の大学から学費減免を求める運動が始まった。全学連は首都圏で学費減免デモを7月、10月、11月と行ってきた。今回が4度目だ。
デモに先立つ午後0時30分、JR渋谷駅で街頭宣伝も行われ、集まった学生は思い思いの言葉でアピールした。
「学生の5人に1人が休学・退学を検討し、実際に休学・退学した学生の数は5千人以上と言われています。許せなくないですか? 金がなかったら学んじゃダメなのかよ! 昔はアルバイトしなくても学べたんですよ。それがあるべき姿じゃないですか。週5回もアルバイトして、奨学金という借金を背負って、学生が大変な思いをしているのに、政治家たちは外食して、パンケーキやステーキを食ってるんですよ」
「私たちは何もできないの? そんなことないでしょ。声を上げればいいじゃん。みんなで団結して学費返せ、金返せって言ってやりましょうよ。私たちが声を上げれば変えられます。一緒にデモやりましょう」
午後3時にデモ出発。「金がなくても学ばせろ」「コロナの前から学費は高すぎ」「競争ではなく団結しよう」「今こそ必要、学生自治会」などのコールが渋谷の街に響き渡り、大注目を集めた。
デモ後、首都圏の学生は「学費が高くて怒っている学生ともっとつながって、世の中を動かしていきたい」と語った。