〝国際連帯で戦争阻止する〟 大行進神奈川ら川崎集会&デモ

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週刊『前進』04頁(3174号03面01)(2020/12/14)


〝国際連帯で戦争阻止する〟
 大行進神奈川ら川崎集会&デモ

(写真 アーケード街を進むデモに注目が集まった【12月6日 川崎・銀柳街】)

(写真 国際連帯で戦争・改憲を阻止する川崎集会)


 12月6日、川崎市「カルッツかわさき」で「国際連帯で戦争・改憲を阻止する川崎集会」(合同労組かながわ、同川崎支部、婦人民主クラブ全国協議会、改憲・戦争阻止!大行進神奈川の共催)が開催され、県内を中心に81人が参加した。
 集会後、「戦争反対! 改憲阻止!」「団結して社会を変えよう!」と訴えデモ行進。繁華街・銀柳街を進み、大きな注目のなか、JR川崎駅まで元気よくやりぬいた。
 朝鮮学校の現場から
 集会は、主催者あいさつとして、朝鮮人強制連行真相調査団共同代表である原田章弘さん(大行進神奈川呼びかけ人)が、「敵基地攻撃論」が叫ばれ戦争の危機が強まるなかで「民族差別を撃ち、国際連帯の砦(とりで)を築き、戦争・改憲を阻止する」集会としようと訴えた。とりわけ朝鮮学校に対する国や自治体からの補助金削減・ゼロ化のなかで、校舎の修繕(水道工事や塗装など)、校舎維持のため保護者が労力奉仕で行っていることをあげ、「日本の学校で保護者と先生が学校校舎を、トイレを修理するなんてことがありますか?」と問い、「私たちは『想像力』を働かせなくてはなりません」と問題提起した。
 続いて、「真の平和友好をめざして--朝鮮学校の現場から--」と題する講演が行われた。朝鮮学校の日常生活を映したDVD上映後、戦前の植民地支配から説き明かし、朝鮮学校の始まりと試練、現在の朝鮮学校の現状を話された。
 1965年12月28日の二つの文部事務次官通達が、依然として朝鮮学校を「各種学校」扱いにし、学校運営の危機、学校の先生の給料さえ遅配する現実、そして学生数の減少をもたらしていることを指摘し、在日の問題は日本社会の問題だと訴えた。
 だからこそ逆に、朝鮮学校の子どもたちは、北朝鮮、韓国、日本のことをよくわかる存在として、これから世界で活躍できる時が来ると力強く訴えられた。
 戦争を絶対止めよう
 基調報告を行った川添望さん(婦人民主クラブ全国協議会)は、「12月の川崎集会も今年で4年目。日本軍慰安婦問題での2015年12・28『日韓合意』は、日本軍慰安婦とされた女性たちの思いを踏みにじるものだ。米韓の対北朝鮮『作戦計画5015』が策定され、翌16年には日韓GSOMIA(軍事情報包括保護協定)が締結された。『日韓合意』は改憲・戦争のための「合意」じゃないか、絶対に反対しようということで始まった。2015年に桜本で『安保戦争法』に反対してデモをしたハルモニたちの姿が脳裏に焼きつき、連帯したい強い思いがあった。集会だけでなく、日常的・継続的な連帯行動をつくっていきたい」と経過を語った。
 さらに08年、全国の米軍基地でストライキが闘われ、赤旗が立った米軍相模総合補給廠(しょう)を見て労働者の闘いで「絶対に戦争は止められる」と思ったと語り、「ここに出会った私たちは力を合わせ『国際連帯で戦争・改憲を阻止する』声と行動を広げていきましょう」と訴えた。
 地域からの報告では、沖縄民権の会の座覇光子さん、JAM神奈川ジェコー労働組合の武田信義さんなどから問題提起が行われた。
(神奈川 上田豊)

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