植木団地闘争6周年で集会 「今後も団結を守る」
週刊『前進』04頁(3173号04面01)(2020/12/07)
植木団地闘争6周年で集会
「今後も団結を守る」
(写真 集会後のデモでは、住宅の窓からの声援に応えながら富寿栄団地を練り歩いた【11月22日 大阪・高槻市】)
11月22日、植木団地闘争6周年集会が全国水平同盟と植木団地労働組合の主催で大阪・高槻市で開かれました。高槻市が一方的に、38年間園芸を営んできた植木団地の使用を不許可にし明け渡し期限を2014年11月30日とした。以来6年、植木団地労組は自主管理闘争を続け、組合員の団結を守り抜き、富田(とんだ)地区に全国水平同盟高槻支部の旗をうち立てました。この勝利を確認し、本格的な支部建設に打って出るための集会に、全国から102人が結集しました。
冒頭、植木団地闘争を初めから共に闘ってきた関西地区生コン支部と港合同、そして動労千葉から連帯のあいさつがありました。とくに関生支部は大量逮捕・起訴の大弾圧を粉砕し共に闘うと表明し、植木団地組合員を勇気づけました。港合同と動労千葉は、11月労働者集会の成功と都構想粉砕闘争でコロナ下での新たな労働運動の展望を開いていると報告しました。
続いて全国水平同盟の久原正子委員長の基調報告です。久原さんは、①都構想を粉砕した力で菅を打倒しよう、②大阪高裁・最高裁の「部落民は甘えるな」「植木団地を明け渡し、4億円の賠償金を支払え」とする地対協意見具申路線に対し、「絶対反対・階級的団結」の植木団地の闘いが高槻市を追い詰め「強制執行はしません」と言わせたことは決定的な勝利だ、③植木業を続けるためのやむを得ない選択としての賠償金の分納について、高槻市に「生活の支障のない金額」と認めさせ、植木団地組合員の団結を守り抜いた地平を確認。更地化とコロナによる解雇と階級分断に対し、労働者階級の中に下山鑑定を持ち込み狭山闘争をよみがえらせ、菅政権を打倒しようと訴えました。
決意表明に移り、全国水平同盟から西郡支部、崇仁・東三条支部、杉並支部が発言。杉並支部は10・31狭山中央集会が中止となる中で、10・30東京高裁要請行動、10・31都内一斉街宣に立ったと報告、狭山闘争に責任をとる決意を明らかにしました。さらに地域で闘う関西合同労組や高槻医療福祉労組などの決意表明が続きました。
最後に、植木団地労働組合員と家族が「今後も団結を守っていく」と鮮明に決意を表明し、地元・富寿栄(ふすえ)団地の住民が家族と共に発言に立つと、大きな拍手が起こりました。「植木団地労働組合員の一生懸命闘う姿を見て何かしなければと参加した」と、新たな解放運動への期待を表明しています。また、「ビラをいつも見ている」「部落解放運動をやっていた」という近隣住民が参加し、高槻支部の新たな組織化のチャンスであることを示す集会となりました。
集会後、デモ隊は富寿栄団地で窓からの声援に応えながら阪急富田駅前まで行進。コロナ情勢で解雇と分断攻撃にさらされている全労働者階級の先頭で全国水平同盟が闘うことを確認する決定的な集会とデモになりました。
(北摂労組交流センター・野口彰)