女川原発の再稼働許さない 福島原発事故は終わってない 地元住民と共に闘おう

週刊『前進』04頁(3172号02面04)(2020/11/30)


女川原発の再稼働許さない
 福島原発事故は終わってない
 地元住民と共に闘おう


 菅政権と電力資本の原発再稼働攻撃が激化している。
 11月11日、宮城県の村井嘉浩知事が東北電力女川(おながわ)原発2号機(宮城県)の再稼働容認を、地元の女川町の須田善明町長と石巻市の亀山紘市長とともに表明した。村井知事は11月18日に再稼働への同意を、梶山弘志経済産業相に正式に伝えた。満身の怒りを込めて弾劾する。
 3・11東日本大震災では女川原発も大地震と津波によって外部電源が使用不能となり、大事故寸前だった。再稼働など絶対に許せない。
 また、福島原発事故から10年がたとうとしている今も事故は継続中ではないか。福島県の発表でもいまだ県内避難者が7459人、県外避難者も2万9441人だ(今年10月現在)。膨大な人々が10年間苦しんできている。しかも甲状腺がんの多発に苦しむ福島の子ども・青年たちとその保護者がいる。この事実を前にしてどうして原発の再稼働などできるのだ。それを見て見ぬふりをして国策だからといって原発再稼働を強引に進めようとしている。こんなことが許せるか。
 村井知事は再稼働容認の記者会見で、「事故があったからダメとなると、すべての乗り物を否定することになる」などと述べた。
 ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・チェルノブイリ・フクシマを忘れるな。原発事故が起これば周辺の街は壊滅し、二度と住めない。被曝した住民は子々孫々まで影響が出る。原発事故は他の事故とはまったく質が違う。「核と人類は共存できない」。反原発闘争の原点を忘れてはならない。
 原発は、日帝の核武装政策と一体だ。福島をなきものにして原発再稼働と核武装に突進する菅政権と闘おう。来年3・11、原発事故10周年は反原発闘争の正念場だ。
 1967年以来、「原発廃炉」を掲げて闘われている地元の闘いから学び、女川原発の再稼働阻止に地元の労働者・市民とともに闘おう。
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