トランプ打倒!次は菅だ 今こそ新自由主義に終止符を 3労組に続く労働組合つくろう
トランプ打倒!次は菅だ
今こそ新自由主義に終止符を
3労組に続く労働組合つくろう
11・1全国労働者集会/改憲阻止!1万人行進が大高揚をかちとった。この集会とデモは、コロナ情勢が暴いた新自由主義の破綻に怒り、生きられない現実を変えたいと希求する労働者民衆に対して、新自由主義と真正面から闘ってきた3労組(全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部、全国金属機械労組港合同、動労千葉)に続くことが勝利の展望を切り開くという確信をもたらした。続く11月アメリカ大統領選で、アメリカ労働者階級はついにトランプを打倒する大勝利をかちとった! この闘いに連帯し、今こそ新自由主義を終わらせよう! その鍵は、3労組に続き階級的労働運動をあらゆる職場につくり出すことにある。そして、改憲・戦争阻止!大行進運動を大きく発展させよう。無数の青年・学生の決起をつくり出そう!
コロナ下で民衆の怒り爆発
11月3日投開票のアメリカ大統領選は、「バイデン勝利」が明らかになった。これは本質的にバイデンへの支持ではなく、トランプに対する積もりに積もった怒りがたたきつけられたことを示す。アメリカ労働者階級がトランプが政権に居座り続けることに我慢ならないと怒りを爆発させて、それを阻止した。その勝利感・解放感がニューヨークやワシントンでの「トランプ、お前はクビだ」の声に表れている。
今回の選挙の特徴は、白人労働者層、18〜29歳の若者層、女性の間で「反トランプ」の意思をたたきつけた人が4年前の選挙時よりも増加したことだ。実際、白人労働者層の多い「ラストベルト」(さびついた工業地帯)では前回のトランプ支持がすべてひっくり返り、バイデンへの米大統領選史上最多の7500万票超となって表れた。
その推進力はブラック・ライブズ・マター運動の爆発によってつくられた。軍隊並みに重武装した警察の暴力で日々黒人の命が奪われていることへの怒りが、エッセンシャルワーカーとされる職種で大きな割合を占める黒人労働者の命がコロナ感染拡大の中でないがしろにされている現実への怒りと重なった。そして、それらが新自由主義による雇用・医療・教育の破壊と職場で対決してきたアメリカの戦闘的・階級的な労働組合運動の組織力を基盤として大爆発した。その中心に国際港湾倉庫労組(ILWU)やロサンゼルス統一教組(UTLA)が存在している。団結して闘えば社会は変えられる----トランプ打倒は労働者階級のさらなる自信となり、社会の根底的変革に向かって職場と地域に団結の拠点を拡大していくだろう。
だからこそバイデンは労働者階級の決起に戦々恐々としている。階級対立が米社会を引き裂き、公然たる内乱となって爆発するに至っている。そのためバイデンは、7日の演説で「団結」「統一」を強調した。トランプも史上2番目の票を獲得したが、これはコロナ禍で深刻化する経済崩壊の中で生きていけない労働者の怒りを「バイデンは経済を破壊する」というペテンと経済再建の強調でかすめ取った結果であり、それほど新自由主義への労働者階級の怒りが深いことを示している。それでも「反トランプ」の根底的な怒りが上回った。支配階級が小手先でこの怒りをそらすことは不可能だ。問題は労働者民衆を生かすこともできなくなった資本主義そのものにある。資本主義を守る国家とその暴力を打ち砕き、全てを奪い返す革命が現実の課題になっている。
民主党バイデン政権の下で階級矛盾・階級対立はますます先鋭化する。バイデンは民主主義の名で「中立」を装いながら、必ず労働者への弾圧を強めてくる。バイデンはそもそもかつてはクリントン元大統領とともに警察力の強化と厳罰化を進め、今日の武装警察と黒人虐殺の現実を生み出してきたし、大統領選過程でも「警察予算削減には反対」と明確に立場を表明していた。副大統領のカマラ・ハリスも見せかけのリベラルさとは裏腹に、「トップ・コップ(トップの警官)」と自称して、労働運動の拠点であるオークランド、サンフランシスコなどで警察予算を激増させて弾圧を進めてきた人物だ。対外的にも人権問題を口実にしてトランプ以上に対中対決政策を強め、対中戦争情勢をより激烈化させていくことは必至だ。日米安保も対中包囲網を強固にするために確実に強化され、辺野古新基地建設も強硬に推し進めるよう要求してくることは間違いない。排外主義と核戦争の脅威をあおり、戦争同盟と基地、軍隊・警察を強化することでしか国内支配を維持できない。こうした国家暴力こそバイデン政権の階級的本質だ。
ブルジョア民主主義への幻想は最後的に崩壊した。ブルジョアジーとプロレタリアートの2大階級による階級戦争の決着点に向かって進む以外にない。日本の労働者階級の闘いこそが決定的に重要だ。勝利への道は、階級的労働運動の再生、国際連帯の発展、マルクス主義の復権だ。この道を進もう!
「大阪都構想」粉砕の大勝利
日本階級闘争も大きな転機を迎えている。11・1集会の大成功と一体で、大阪都構想住民投票否決の大勝利がかちとられた。新自由主義に対する怒りと、国鉄分割・民営化攻撃に今日まで負けずに闘い続けている国鉄闘争・労働運動が根底的に結びつき、さらなる民営化や学校統廃合、地域破壊への具体的反撃をたたきつけた。これにより、菅政権が安倍を引き継いで進めようとした改憲、戦争国家化攻撃の出はなは完全にくじかれた。維新の会は解党的危機に陥り、維新を「別動隊」としてきた菅の規制緩和・行政改革、国家改造、改憲プランは大幅な見直しを迫られ、決定的に追い詰められている。
さらに日本学術会議をめぐって、警察庁警備局長や内閣情報調査室長を歴任した杉田和博・内閣官房副長官が、政府の政策に反対した6人の学者の任命拒否を指示していた事実が暴かれた。「黒幕」である杉田を政治、階級闘争の前面に引きずり出したことは決定的だ。また、政府の成長戦略会議の有識者、菅政権のブレーンとして〝政商〟竹中平蔵が起用されたことに、新自由主義の下で未来を奪われてきた労働者の憎しみと怒りが集中している。
コロナ解雇は統計上の数字だけで7万人を超え、10月の自殺者は2153人(速報値)で前年同月比で39・9%も増えている。「自助」を強調して自己責任を押し付け、ブルジョアジーと腐った政治家連中だけが生き延びる社会を今こそ終わらせよう。菅政権を一日も早く打倒しよう。
労働運動の力で改憲阻止へ
11・1集会の地平を職場と地域で具体的な闘いと運動に転化しよう。国鉄・JR決戦と関西生コン弾圧との闘いを先頭に、医療や教育、郵政、コンビニをはじめとする労働組合と労働者の職場生産点での闘いが、11月集会の参加者に希望とやる気を生み出している。3労組に続く闘いをなんとしても広げよう! 「労働者階級全体の利益、労働運動全体の前進という観点を忘れなかったこと、資本・権力と妥協なく闘い抜いてきたことが私たちを結び付けました」(関道利・動労千葉委員長)。どんなに小さくてもこの立場を貫いて闘うことが階級的労働運動だ。「実践こそ創造の母」(同)である。労働者階級の怒りと結びつき、団結をつくる構想を実践しながら深めよう。現実を変える力は現場にこそある。労働者階級に無限の信頼を置いて時代認識を研ぎ澄ませながら原則を貫き闘おう!
11月21日の全学連が呼びかける渋谷デモへ。さらに11・23星野全国集会に集まろう! 星野文昭同志を獄死させた国家に対する責任追及は、新自由主義下で激化する弾圧と真正面から対決し、大坂正明同志をはじめ獄中同志と連帯する闘いであり、改憲・戦争阻止!大行進運動の先頭に立つ無数の「星野同志」を生み出す闘いだ。今こそ実力闘争の思想と実践をよみがえらせよう。青年・学生は星野同志に続こう!