団結ひろば 投稿コーナー
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沖縄で新たな労組建設誓う
沖縄 I
10月18日、沖縄県の中部で、「新型コロナの時代、いかに闘うか/沖縄の労働運動の階級的な発展を目指す」という趣旨で沖縄労働者集会が開催されました。
司会を中部合同労組副委員長の宮城盛光さんが務め、主催者挨拶で国鉄闘争全国運動・沖縄の呼びかけ人の金城幸男さんが菅政権を批判し、11月労働者集会と連帯して本集会を成功させようと呼びかけました。
職場報告は、まず自治体で働く労働者から。前日の中曽根の国葬に際し庁舎に半旗が掲げられ、労働者に黙禱(もくとう)が指示されたことを弾劾、新型コロナ下での一時金削減と現場への矛盾のしわ寄せに対する闘いが報告されました。
続いて米軍基地内での基地労働者の状況が報告されました。職場を辞める労働者が出ている中で、職場で米軍と闘うことが核心だと提起。さらに民間で働く労働者から、新型コロナ情勢下で新たな労働組合の建設に向けた挑戦が確信を持って提起されました。
この提起を受けて参加者との意見交換が行われました。沖大学生自治会の赤嶺知晃委員長が、この間の学費減免の闘いを報告しました。さらに郵政やNTTの職場で進む新型コロナ下での職場の団結破壊に対して、闘う労働組合の必要性が訴えられました。
集会のまとめを沖縄労組交流センターの柿本博人代表が行い、今日の提起と討論を基に職場で闘っていこうと提起しました。新型コロナ下での沖縄の労働運動の新たな挑戦として、闘う労働組合をよみがえらせていく決意を参加者全員で確認する集会となりました。
かねひろ闘争20周年で集会
大熊恵理
9月12日、「かねひろ解雇撤回闘争20周年! 労組つぶしは戦争のため。絶対許さん!9・12集会」(改憲・戦争阻止!大行進・兵庫主催)が神戸市勤労会館で開かれ、約50人が集まりました。「棘(とげ)」上映から始まり、関西生コン支部の荒川勝彦さんから連帯のあいさつがありました。
争議当該の関西合同労組阪神支部・許用皓(ホヨンホ)支部長は、「かねひろ闘争では、資本は労働者を食いつぶすことがわかった。なぜ私が20年も闘ってきたか? 初めにいた組合が金銭解決で闘いを終わらせようとしたのが許せず、阪神支部を立ち上げた。自分がどんどんたくましくなっていった。朝鮮総連とも体制内組合とも分岐し、階級的労働運動ができるようになっていった」と振り返り、「労働者が団結すれば必ず勝利することを学んだ。在日の私は労働者として民族・国籍・国境をこえて一つだと学んだ。これは動労千葉の闘いから得た。闘いがあって成長していく。これが私の闘いの結晶だ」と確信を語りました。
さらに「体は困難だけど仲間と共にやれる。星野文昭さんが獄中の過酷な環境で闘い続けたことに感銘を受けた。労働者階級の誇りだ。私は本名を使っている。朝鮮人ということを自覚できる。韓国の旭非正規職支会の闘いと連帯し、勝利まで闘っていきたい」と力強く決意を語りました。
韓国・民主労総の旭非正規職支会の連帯メッセージが読み上げられ、大行進兵庫の活動報告、会場から青年労働者、大阪都構想反対の発言もあり、闘う労働組合こそが労働者を使い捨てる新自由主義社会・国家をひっくり返せることを確信できた集会でした。
共に絶望でなく共に怒ろう
医療福祉労働者 新浜とおる
「前進」購読でAさんと話したときのことです。
「90歳の母親が認知症で延命治療の可否を医者から聞かれた。胃ろうなら総額年1千万円。保険適用でも自己負担は月50万円。親族で分担しても毎月12万5千円。60代再雇用の身では、うつ向くしかない。治ることのない母に社会保障費から年間1千万円かけて若い世代に負担を残すのが良いのかどうか。トリアージ----そんな言葉もよぎりました」とのことでした。
一方、介護職員は食事、オシメ、入浴+コロナ消毒でヘトヘト、頭の中は真っ白です。仲間とその話をしたら「12万5千円かぁ。俺の基本給と同じだぁ」「社会保障費30兆円? それで院長は黒ベンツなのかぁ」「介護業界が新自由主義の中でつくられてるからよ」。そして「なんか、やまゆり園事件を連想した」という話になりました。
命と金をてんびんにかける、しかも自分の母親のことで。これが40年間真面目に働いてきた世代が多く直面しているだろう現実です。芥川龍之介の「杜子春」で見た地獄の話のようです。悪いのは介護する息子世代なの? 絶対違う。悪いのは、こんな介護制度の裏で私腹を肥やす資本家たちではないだろうか。
一緒に絶望するのではなく一緒に怒る。今それができるのは階級性のある労組だけだと思います。「革命の動機は天国の建設ではなく、目の前の地獄の破壊だ」という言葉があります。その思いで11月集会に行きます。