前進社への不当捜索弾劾 公安警察に怒りの声広がる
週刊『前進』04頁(3167号04面03)(2020/10/26)
前進社への不当捜索弾劾
公安警察に怒りの声広がる
警視庁公安部は、「免状不実記載・同行使」なる容疑をでっち上げてA同志を逮捕し(前号既報)、それを口実に10月16日、前進社への不当な家宅捜索を強行した。断じて許すことができない。
菅政権は、日本学術会議の会員任命拒否問題をはじめ反動政治への激しい怒りの声に追い詰められている。何よりも革共同の不屈の存在と闘いに恐怖し、むきだしの政治弾圧に出てきたのだ。だがこの弾圧は、そのあまりのでたらめさと不正義性ゆえに今や完全な破産をさらけだし、逆に菅政権の強権政治に対する全民衆的な怒りの火に油を注ぐものとなっている。
前進社への不当捜索がマスコミで報道されると、ツイッターなどSNSで一気に拡散した(毎日新聞の映像は21日時点で702万回再生)。警察権力への批判とともに、菅政権と真っ向から対決して闘う中核派への注目と期待が寄せられている。毎日新聞の映像は英語やアラビア語などにも翻訳され、世界中に不当な捜索の様子が暴露された。
そもそも10月12日のA同志の逮捕容疑は完全なでっち上げだ。警察権力はマスメディアを動員し、「実際には住んでいない前進社を住所地と偽って運転免許を更新し、この免許証を本人確認書類として特別定額給付金を申請した」などと宣伝しているが、一から十までうそだ。一切は、公安警察が中核派つぶしを狙って勝手に作り上げたストーリーでしかない。
A同志は何年も前から前進社に在住し、住民登録もしている。そのことは前進社を24時間監視している警察権力自身が百も承知している。実際に、運転免許更新の時期が来たことを伝える「お知らせ」のはがきも前進社に届き、そのまま住所変更なく手続きをした。10万円の給付金も、区役所から前進社に申請用紙が送られてきて、それに従って提出したものだ。このどこに逮捕される理由があるのか! 給付金を受け取ったことがまるで「犯罪」であるかのように描くことを絶対に許すことができない。
しかも警視庁公安部はA同志に対し、「取り調べ」と称して留置場の就寝時間を過ぎた夜中まで、「活動をやめろ」とひたすら転向を強要し続けている。A同志は完全黙秘・非転向を貫いて闘っている。
10月15日には霞が関で抗議のビラまきが行われ、19日にはA同志が勾留されている小松川警察署(東京・江戸川区)に対して宣伝カーで怒りのシュプレヒコールをたたきつけ、権力を徹底弾劾するとともにA同志を激励し連帯する行動が闘われた。
警視庁公安部は直ちにA同志を釈放しろ!この卑劣なでっち上げ弾圧を完全に粉砕し、A同志を奪還して菅政権打倒の11・1労働者集会の成功をかちとろう。