合同・一般労組全国協定期大会 コロナ下の闘い報告 職場で格闘 労組に結実

週刊『前進』04頁(3166号02面02)(2020/10/19)


合同・一般労組全国協定期大会
 コロナ下の闘い報告
 職場で格闘 労組に結実

(写真 職場・地域の闘いを11・1日比谷へ!団結がんばろう【10月11日 東京】)

 合同・一般労働組合全国協議会は10月11日、都内で第12回定期大会を開催しました。
 全国協は昨年11月の大会から約1年間、階級的労働運動派の合同労組・ユニオンが現実的・具体的・実体的に成立しうるかどうかをかけて奮闘してきました。
 とりわけ新型コロナウイルス問題は大きな試練でした。全国協はコロナ労働相談を開始し、闘いと組織化を進めました。タクシー会社やコールセンターなど、様々な職場で雇い止めや解雇に対して緊急の団体交渉やストライキを闘いました。コンビニ関連ユニオンは、セブン―イレブンで1千店舗以上の時短営業や公正取引委員会の是正指導をかちとるなど巨大コンビニ資本を追いつめてきました。郵政職場では、郵政非正規ユニオンと地域ユニオンが連携して不当な「スキル評価」を粉砕しました。
 全国協は昨年の大会で、多くの労働者にとって労働組合が存在しないこと、団結と闘いの機会が奪われていることを打破しようと議論してきました。
 今回の定期大会は、全国のユニオンから闘いの報告を受け、労働相談活動や団体交渉、そして職場組織の建設に向けて自己変革を意識しながら少しずつ前に進んできたことを実感させるものとなりました。小さな勝利、わずかな前進であれ、原則的に闘うこと、団結に依拠して闘うことこそ最も現実性があり展望を生み出すことを経験的にもつかむことができました。
 「我慢して働く」のでも「黙って辞める」のでもなく、「労働組合の力で職場を変える」という第3の選択肢を示すことが必要です。新型コロナと新自由主義の崩壊がもたらす倒産と大失業の問題はこれから本格化します。全国協にとって本当の試練と飛躍の時はこれからです。
 大会の議論では、ストライキに初めて入るユニオン、分会が初めてできた地域合同労組など、コロナ情勢に立ち向かう中で全国的な活性化を生み出したことが報告されました。
 方針として、基本的・基礎的な組合活動の確立、職場組織の建設、業種別・職種別の組織化、非正規・女性・外国人労働者の組織化などの具体的課題を検討しつつ、階級的労働運動派の合同労組・ユニオンとして運動と組織をつくること、そのために何が必要なのかを実践の中からつかみとることなどを議論しました。
 動労千葉や関西生コン支部、港合同と共に職場・地域から小さくともたくさんの闘いを結集させ、労働運動再生の道を示すことが必要です。11・1まで約2週間、日比谷野音の大結集を実現するために全国協も奮闘します。
(全国協・S)
このエントリーをはてなブックマークに追加