三里塚で一斉行動 全国集会に期待の声も
三里塚で一斉行動
全国集会に期待の声も
9月20日、三里塚反対同盟と支援連の仲間は87回目の空港周辺情宣一斉行動に立ち上がった。午前8時半から、成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れで朝の打ち合わせを行った(写真)。
東峰の萩原富夫さんが「来週は全国集会だ。最後の周辺行動になるので成功に向けてがんばろう」と激励した。続いて、白桝の伊藤信晴さんが空港周辺情勢について報告し、「存亡の危機に立つNAAをさらに追撃し、機能強化を撤回させよう」と訴えた。
用意された反対同盟ニュース第82号は、9・27全国集会への結集を呼びかけるものだ。「地域住民の声」では、金もうけがコロナ危機を生み、社会を壊していることを弾劾する成田市民と、抗議でボーリング調査が2年近く止まっていた新聞報道に勇気づけられたという芝山町民の声が紹介されている。
一同、同盟ニュースを手に担当地域へ。
この日は比較的涼しい曇天で、婦人行動隊の宮本麻子さんらが回った成田地域のサツマイモ農家は「今年は丸いのが多いが収量は例年並み。値が安定しているうちに早く出したい」と、掘り取り、洗浄、出荷作業で大忙しだった。同じ農業を営む市東さんの裁判の行方に注目し、要望書を寄せてくれる農家も多い。
芝山町では、騒音被害への怒りと芝山町の未来を危惧する多くの声が寄せられた。「相川町長は陳情までして機能強化を止めないでくれなんて、あくまで空港にしがみつこうとするのは見苦しい。第3滑走路建設はやめるべき」「夜10時以降はうるさい。NAAや国の役人はここで寝てみろ」「空港のせいで過疎が進んで子どもらも帰らなくなる一方だ」。また、新首相の菅に対して「あの野郎はろくなもんじゃない。誰が首相になっても政治は変わらない。反対同盟の全国集会に期待する」の声もあった。
夕方、再び離れに集まった仲間は、農作業を終えて顔を出した市東さんと共に一日の集約を行った。次回行動日は10月18日。