団結街道裁判 小泉市長を証人に呼べ 市の虚偽答弁に怒り

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週刊『前進』04頁(3163号03面03)(2020/09/28)


団結街道裁判
 小泉市長を証人に呼べ
 市の虚偽答弁に怒り


 9月18日、千葉地裁民事第3部(内野俊夫裁判長)で団結街道裁判が開かれた。三里塚芝山連合空港反対同盟と顧問弁護団、支援の労働者学生は農地を守る気概に燃え、闘いぬいた。
 開廷すると最初に弁護団は、陪席裁判官の交代に伴う更新意見を述べ、さらに準備書面29を陳述し、被告のNAA(成田空港会社)と成田市を圧倒した。
 2018年に証人として出廷した元成田市土木部長・中村壽孝は、団結街道の廃道を決定し実行した経緯・根拠・手続きなどについて尋問され、「わからない」「記憶にない」を繰り返した。明らかになったのは、この処分が道路法に基づく通常の手続きではなく、政治案件として小泉市長の「ツルの一声」で行われたことだ。弁護団はあらためて、小泉市長の証人採用を強く求めた。
 弁護団は、09年に4者協議会が開かれる以前の、国・NAA・成田市の間で交わされた説明・協議などの会議記録(メモ・録音・報告書など)について、裁判所が「文書提出命令」を出すように申し立てている。これに対し被告・市は、そうした記録について「存在を確認できなかった」と白々しく述べた。明らかな虚偽答弁であり、内野裁判長もさすがに「もう少し調査を」と促した。
 さらに弁護団が、「小泉市長の証人採否はいつ行うのか。この問題を先送りして2年以上も空転している」と詰め寄ると、裁判長はぶぜんとして、「文書提出命令の処理が終わってから」と応じる。傍聴席からは抗議が殺到した。次回期日を来年3月5日と確認して、この日は閉廷した。
 千葉県弁護士会館で伊藤信晴さんの司会で報告集会が開かれた(写真)。弁護団事務局長の葉山岳夫弁護士が発言し、「市とNAAを一層追い詰めよう」と呼びかけた。さらに弁護団一人ひとりがあいさつし、小泉市長証言実現への決意と展望を語った。
 動労千葉の中村仁さんが連帯発言に立ち、9・26動労千葉定期大会、9・27三里塚集会に連続して立つ決意を表した。
 最後に伊藤さんがあらためて、9・27集会の大結集へ一同に奮起を促した。

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