団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3162号04面04)(2020/09/21)


団結ひろば 投稿コーナー

常磐線沿線、線量計振り切れ
 茨城 A生

 7月18日、動労水戸と茨城県労組交流センターは3月に全線開通した常磐線富岡〜浪江間の放射線量の測定と現地調査を行った。今回が2回目です。
 初めに仙台へ向かう特急列車で大野駅〜双葉駅間を測定した。大野駅を出て福島第一原発に近づくと車内で毎時0・32㍃シーベルトを表示。双葉駅到着時の0・05㍃シーベルトと比べると駅以外の線路上は線量が高く6倍になっていることが明らかとなりました。
 次に車で大野駅に移動。駅の敷地以外の住宅地はフェンスで囲まれ、駅から少し離れると「歩行者は通行できません」の看板が立てられている。私たちが行った時には駅には誰もいません。なぜ特急列車が停車するのかが疑問です。しかも駅から避難所までは徒歩で70分だそうです。大野駅近くの集会所モニタリングポストの数値は6・8㍃シーベルトを表示していました。徒歩で避難するのは危険と思われます。続いて常磐線近くを走る国道6号線の路肩で測定しましたが、20㍃シーベルトまで計測できる線量計が振り切れてしまいました(写真)。
 JRは組合との団体交渉で「線路内は除染済み、政府の避難解除もされているので車両の線量は測定しない」と言いました。
 今回の現地調査で明らかになったのは、駅・線路から少し離れたら帰還困難区域であり人が立ち入れないという現実です。労働者に被ばく労働を強制し乗客の安全を守れない列車は今すぐ止めるべきだと思いました。なお、現地調査報告のDVDを作成しましたので是非ご覧ください。

同僚に労働組合加入オルグ
 自治体・保育士 西野かえで

 保育士の同僚と、組合への加入オルグで話をしました。会計年度任用保育士には、ベテランでも労組と縁のなかった仲間も多いのです。「とにかく忙しい、どうにかして!」という話から始まりました。コロナで、夕方の子どもの受け渡しも保護者は廊下まで、保育室には立ち入り禁止。トイレ掃除に消毒作業。目まぐるしく一日が過ぎていきます。
 うちの職場では、夕方のお迎えになると、園児は70人います。0〜1歳の乳児クラスに人手がとられると、残りの2人の保育士で走り回る2〜5歳児50人を相手に大わらわです。一人が泣き出したら、ほかの子らは後回しになります。こうなると、「いけない」と思いつつ、ついついキビシイ言葉も出てしまいます。先日、ブドウをのどに詰まらせた事故が報道されました。いつ私のところで起きてもおかしくありません。
 まさに、アベノミクスがこんな保育現場をつくりだしてきた。「働き方改革」で保護者の労働条件が劣悪にされたこと。その矛盾が押し寄せています。これを継承するという菅政権。当局まかせではいられない。
 『甦(よみがえ)る労働組合』本は、この現実に「労働組合とは何なのか?」と問いかけてきます。
 同僚は、「今日話してみて、労働組合って賃金を上げろとかいうだけじゃないんだね。職場の人間関係や保育についても話し合えるのも労働組合なんだね」とちょっと笑顔に。闘う労組を再生し、11月労働者集会にむけ取り組みます。

杉並区議会を傍聴した感想
 東京 高輪 玄

 9月11日、杉並区議会を傍聴しました。この日は洞口朋子区議の一般質問が行われ、学生の仲間も多数駆けつけて傍聴席を埋め尽くしました。
 初めて杉並区議会を傍聴した3人の学生の感想を紹介します。
 Aさんは、「びっくりしたのが、洞口さんの質問に対して全然答えになってない、説明にもなってないような答えしかしていないこと。すごい失望しました。区長は杉並区民のことを考えてないのかなと思いました。そんな中で、労働者民衆のことを一番に考えている洞口さんはすばらしいと思いました」と語っていました。
 Bさんは、「洞口さんの質問に対する答弁がすごくテキトーでびっくりしました。そのあとに質問した人と比べても、答えが短くて誠意が感じられなかった」と憤りをあらわにしていました。
 さらにCさんは、「洞口さんの鋭い指摘に対して、区は話題そらしとはぐらかしばっかり繰り返していたことに、ブルジョア民主主義の腐った本質はこういうものなんだなと感じました。この腐ったあり方を色んなやり方で打倒していくことが大事だと思います」と決意を固めていました。
 安倍辞任をはじめ国内・国際情勢の激動について、一般質問でふれていたのは洞口区議ただ一人でした。この一点だけとっても、議会がいかに政治とかけ離れており、また政治を人民から遠ざける役割を果たしているかが明らかだと思います。
 11月労働者集会への大結集を実現し、「安倍を引き継ぐ」と言っている菅新政権を打倒しましょう。

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