「社長は直接交渉に応じろ」 AGC本社と工場で抗議行動

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週刊『前進』04頁(3162号02面02)(2020/09/21)


「社長は直接交渉に応じろ」
 AGC本社と工場で抗議行動

(写真 街頭宣伝後、AGC本社へ「旭非正規職支会と共に解雇撤回まで闘うぞ!」とシュプレヒコール【9月11日 東京駅丸の内北口前】)


 9月11日、旭非正規職支会支援共闘会議は、東京・丸の内にあるAGC(旧旭硝子)本社への抗議行動を行った。3月27日に開かれた株主総会闘争以来、コロナ情勢で中断していたAGC本社を攻める闘いの再開だ。
 韓国・クミ(亀尾)市にあるAGCの韓国法人AGCファインテクノ韓国(AFK)で5年前、下請け企業の非正規職労働者が労働組合を結成、1カ月後にメール1本で解雇されたのだ。旭非正規職支会は民主労総金属労組に加盟し、以来5年を超える解雇撤回闘争を貫いている。AGC本社への日本遠征闘争を動労千葉が支援した経緯から日本で非正規職支会支援共闘会議が結成され、「解雇を撤回し、直ちに正規職として職場に戻せ!」「AGC島村社長に社会的責任あり! 違法派遣・不当解雇を解決しろ!」と、AGC本社を攻める闘いを担っている。
 3月には、コロナ情勢を配慮し一旦延期になったが、鎌倉市にある島村社長宅へのデモも企画した。
 今回、旭支援共闘会議は改めて以下の2点をAGC本社・島村琢哉社長に申し入れた。①韓国・テグ地方裁判所がAFKの違法派遣を認め、「雇用の意思を表示せよ」と命じた判決に従うようAFKに指導すること、②違法派遣で起訴されたAFK社長・原納毅(当時)が裁判出廷を拒否しているが、本社の責任で原納を出廷させること。
 応対に出てきた総務部総務グループの中村主席は、「申し入れに対し、むげに対応することなく、聞いた話は社内で共有する」と殊勝な態度を見せたが、同時に「韓国法人が適切に対応しているので、本社としてはコメントできない」という従来通りの応対に終始。支援共闘会議は「連結決算を行っているグループ会社であり、すべては本社の決済で行われている。島村社長が直接交渉に応じろ」と重ねて要求、解雇撤回まで追及することを宣言した。
 東京駅丸の内北口で街頭宣伝を行った。9日には、合同労組かながわが横浜市鶴見区のAGC京浜工場前で出退勤する労働者に朝の宣伝を行った(写真下)。

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