羽田新ルート反対 改憲阻止!大行進中部・南部の会 定例会で学習
週刊『前進』04頁(3161号02面04)(2020/09/14)
羽田新ルート反対
改憲阻止!大行進中部・南部の会
定例会で学習
(写真 会場の正面に「危険!都市低空飛行反対」の旗【8月29日 東京・品川区】)
8月29日、「いのち守る!改憲・戦争阻止!大行進中部・南部の会」の第9回定例会が品川区大井第二区民集会所で開催されました。テーマは「今、東京の空が危ない! 羽田都心低空飛行ルート反対!」です。
主催者あいさつは自治体労働者が務めました。ともにたたかう仲間から、「羽田新ルート絶対反対!大井町周辺住民の会」の代表があいさつ。代表は会の紹介、コロナ自粛に負けず月2回の街宣、差し止め訴訟、品川区民投票条例制定の呼びかけなどを話し、不退転の闘いと決意が伝わってきます。住民の会の事務局長のメッセージも代読されました。
続いて、「これからの羽田問題を語る会」の3本の報告です。第一報告は、羽田新ルート問題の全体像をとらえるための提起です。「航空は保安・安全がすべて。羽田新ルートは世界でいちばん危険!」と、3月29日から運航開始された新ルートに対して怒りを述べました。「世界のパイロット団体が反対を表明し、航空会社も反対。実機試験飛行に世界のパイロットたちは、飛ばない、成田空港への行先変更などストライキともいえる闘いを行った」
南風時、1日3時間、1時間44機、1日約150機の新ルートは全く殺人的です。第5滑走路(E滑走路)建設と合わせて、東京上空を縦横無尽に飛ばすことがたくらまれています。日米地位協定により羽田は軍事空港として準備されているので、「改憲・戦争阻止! 戦争反対・横田基地撤去、羽田空港の軍事空港化反対」の闘いは、新ルート絶対反対の闘いにとって大きな力になります。「成田と羽田、一体で闘う。私たちは勝利できる」と高らかに宣言しました。
第二報告は「騒音は人を殺す」です。騒音・落下物・航空機事故・大気汚染の人間への被害の大きさについてデータをもって説得力ゆたかに説明しました。「新コース直下の住民のみならず東京全体の問題。WHO(世界保健機関)が推奨する45デシベルをはるかに超える大井町の80デシベル。品川区内に45デシベル以下の所はどこにもない。騒音は人間の生活を破壊する」「この羽田新ルートは人を殺します。絶対反対あるのみです」
第三報告は「聴(き)こえない騒音『低周波音』を知ろう」です。「『わかりにくい』で被害者を見すててはならない」「第1次普天間爆音訴訟で低周波被害が認められ、損害賠償額も3倍認められている(第2次訴訟では被害認められず)」「羽田は調査せよ」「『聴こえる騒音』と『聴こえない騒音』、どちらの騒音も人を殺します」
次に会場からの意見・感想・質問などです。「航空機の整備体制は劣悪だ。事故は労働者の責任ではない」「主権在民は一人一人が闘いの主体。横のつながりをつくれば勝利できる、止められる」「資料が素晴らしい。自分が直接被害にあうかどうかではなく、みんなで闘えば絶対勝ちますよ」と、みんな生き生きとした顔で発言しました。
この団結の力で、羽田都心低空飛行ルートをズタズタにし、白紙撤回・廃止をかちとろう。
(東京・品川区在住労働者 柳田直子)