秋月書記長の基調報告（要旨）
　ともに党の大変革かちとろう

労働者の闘いが安倍を打倒した

　〈コロナ×大恐慌〉情勢のもとで全世界の労働者階級人民の階級闘争が革命的大高揚を迎えるなかで安倍が辞任した。安倍は改憲を果たすことができず、アベノミクスもコロナで全部吹き飛んだ。さらに森友・加計・桜・ＩＲ・河井夫妻問題など、数々の腐敗と犯罪の追及も継続する。
　日本の労働者階級、人民大衆の怒りと闘いが安倍を打倒した。社会の本当の主人公であり「必須不可欠」の存在である労働者階級自身が、社会に寄生するだけの新自由主義ブルジョアジーを打倒し、取って代わることでこそ未来が開ける。　職場から新自由主義と闘う労働者の団結、労働組合の組織と運動をつくりだし、これを基礎にコロナ×大恐慌、大失業、改憲・戦争に立ち向かう労働者階級自身の政治的組織、運動、党をつくりだそう。「コロナ危機を革命へ」を掲げ、労働者階級の組織化に総力を挙げよう。11月日比谷に本気で１万人の隊列を登場させることに全党が燃え上がり、勝負に出よう。

７回大会路線を徹底総括し前へ

　世界金融恐慌の爆発と２０１１年の福島第一原発事故、第２次安倍政権のもとでの改憲攻撃の本格化、一方での10年４・９政治和解による国鉄闘争解体攻撃といった激動情勢を前に、党は15年の７回大会で「革命情勢が到来した」と認識した。しかし、革命党としてこれまでとは次元が違う闘い、飛躍が求められることを強烈に自覚しなければならなかったにもかかわらず、革命情勢だから党と一体の労働組合、党の労働組合をつくればいいという空論主義に走ってしまった。
　４・９政治和解により困難と孤立に直面しながらも動労千葉は新たに国鉄闘争全国運動を呼びかけ、職場から全面外注化攻撃に反撃する闘いを必死につくりだそうとしていた。11月集会と国際連帯も守りぬき発展させようとしていた。
　党はこの時、もてる力のすべてを動労千葉と共に階級的労働運動再生の闘い、職場からの組織化にかけきって闘うべきだった。本格化する改憲攻撃に対しても、政治闘争、大衆運動をつくりだすため全力を挙げることが求められた。だが党中央・旧政治局の指導は、動労千葉や動労総連合の組合員の頭越しに「動労総連合を全国に」の方針を「党大会」で「決定」したり、国政選挙への繰り返しの動員をもって政治闘争に代えたりするものだった。
　旧政治局は当然にも行き詰まり、現実の職場闘争実践とマルクス主義からかけ離れた方針、「労働の奪還」「愛と誠実」といった観念的な言葉の振り回し、官僚主義的・強権的指導、腐敗と規律の崩壊ももたらした。そこから女性差別事件を引き起こし、それを隠蔽（いんぺい）し、当該の女性同志を抑圧し続けた。
　これは、新自由主義下で女性への搾取・差別・抑圧が一線を越えて激化し、性暴力が激発する現状に対して、根底的な怒りの決起を開始した女性・労働者人民大衆と結びつき革命的女性解放闘争を発展させるという党の意識性と実践の後退にも起因していた。これを乗り越えたのが26全総であり、当該の女性同志の命がけの決起、それに応えて共に闘った細胞、地区党、中央労働者組織委員会、女性解放組織委員会、暫定政治局の自己変革・組織変革をかけた討議と格闘だった。
　７回大会路線の誤りを総括するのは、本格的な革命情勢を前にして、労働者階級を、新自由主義を打倒する革命の主体として組織する闘いに勝利するためだ。
　清水丈夫議長の半世紀ぶりの合流は、暫定政治局としても27全総、８回大会をかちとるために必要だと決定した。「コロナ危機を革命へ」を実現するための党としての決断でもある。

階級的労働運動の再生・復権を

　コロナ・パンデミックは、帝国主義の「絶望的延命形態」である新自由主義の社会の崩壊を暴いた。
　現代革命の課題は新自由主義の打倒だ。そのための階級的労働運動の再生・復権は可能であると、国鉄分割・民営化後の動労千葉の闘い、外注化阻止の闘い、外注先の千葉鉄道サービス（ＣＴＳ）での闘いと組織化が実証している。
　コロナ下の医療労働者のストライキは、「医療は社会保障だ」と真正面から訴え、「闘う労働組合をよみがえらせることはできる」という確信をつかんだ。医療や介護、教育、鉄道を金もうけの手段にしてはならないということが全人民の共通認識になった。
　関西地区生コン支部、港合同、動労千葉の３労組陣形、国鉄闘争全国運動が民主労総ソウル地域本部をはじめ韓国、アメリカなど世界で新自由主義と闘う労働組合と共に続けてきた11月集会の意義と陣形を、今こそ生かすときだ。
　革共同の新たな決意として、全党の力で機関紙活動の変革をかちとろう。非合法・非公然の党の建設を労働者階級自身の課題として推進しよう。11月労働者集会の成功から27全総、８回大会への道を切り開こう。