大坂正明さん救援会結成 必ず生きて取り戻すと誓う
週刊『前進』04頁(3160号01面03)(2020/09/07)
大坂正明さん救援会結成
必ず生きて取り戻すと誓う
(写真 救援会を結成し、獄中の大坂同志を具体的に支えると共に、絶対に生きて取り戻すと誓った【8月29日 東京・亀戸】)
8月29日、東京・亀戸のカメリアホールで大坂正明さん救援会の結成集会が開かれた。1971年11月14日、星野文昭同志らと共に沖縄返還協定批准阻止の渋谷デモに決起した大坂同志は、でっち上げ「殺人罪」の指名手配攻撃と46年間闘いぬいてきた。2017年5月の不当逮捕から3年3カ月、裁判闘争が重大局面を迎える中、獄中の大坂同志を具体的に支え、心をひとつにして闘う救援会の結成は待ったなしの課題だった。集会には星野救援会を中心に152人が結集し、会場は熱気に包まれた。
救援会事務局長の小泉義秀さんが経過を報告した。そして、接見禁止を打ち破った一枚の年賀状が大坂同志との交流につながったこと、大坂同志と出身地を同じくする同年代の4人で「帯広カルテット」を結成したこと、「帯広カルテットは大坂同志救援の核となって必ずや生きて奪還する」と熱く宣言した。
時効はすでに完成起訴自体が違法だ
刑法学者で日大元教授の船山泰範先生が記念講演を行った。船山先生は「事件の時効はすでに完成している」「そもそも大坂さんを起訴したこと自体が違法である」と裁判自体の問題性を指摘。共同被告である奥深山幸男同志の裁判を放置し続けた裁判所の不作為を弾劾し、「時計を壊したのは裁判所だ」と明快に提起されると、会場から大きな拍手が起きた。大坂裁判弁護団から4人の弁護士が登壇。主任の西村正治弁護士は大坂裁判が沖縄闘争に対する弾圧であることを提起し、物証がなく、でっち上げの供述調書に頼るデタラメな裁判であることを弾劾した。藤田城治弁護士は検察立証の全体像を説明。面識のない4人の少年の供述調書、その中のたった一人の供述で裁判を強行しようとしていることが明らかにされた。酒田芳人弁護士がその元少年の調書の特異性に言及。「事件の中心人物=大坂同志」なる「目撃供述」の破綻性を明確にした。山本志都弁護士は三者協議として進行している裁判攻防の現状を報告。そして獄中の大坂同志が鼻ポリープに苦しみながらも、力強い目つきで不屈の闘志をみなぎらせている様子が紹介された。
星野闘争と連帯し皆の力で解放を
星野暁子さんが「大坂さんのルーツに根差した救援会ができた。そこに星野として連帯し、皆の力で大坂さん解放と星野国賠の勝利をかちとろう」とアピール。救援会呼びかけ人で星野全国再審連絡会議共同代表の狩野満男さん、千葉時代の仲間、幼稚園から一緒だったという帯広カルテットの仲間、大坂救援決議を挙げた婦人民主クラブ全国協の三浦正子代表らが思いを語った。最後に事務局が「①裁判闘争、②命と健康を守る闘い、③差し入れ行動、④沖縄闘争を闘い、社会を変革する」救援会運動の四つの方針を提起した。大坂同志の奪還を参加者一同が固く誓った。