核戦争と原発再稼働を許さない 8・9 渋谷で100人がデモ

週刊『前進』02頁(3156号01面03)(2020/08/20)


核戦争と原発再稼働を許さない
 8・9 渋谷で100人がデモ

(写真 原発再稼働許すな!とアピール【8月9日 東京・渋谷】)

(写真 多くの通行人が注目する中、「核戦争を許すな!」「この社会を変えよう!」とデモ【8月9日 東京・渋谷】)


 原爆投下から75年の8・6ヒロシマ、8・9ナガサキの闘いがコロナ禍により現地に集まることが難しい中、長崎現地との討論を経て、全国NAZEN統一行動として8・9闘争を行った。福島、宮城、新潟、長崎、徳島、熊本のNAZENがそれぞれ、ビデオ上映、街頭宣伝、交流会など多彩な催しを実行した。
 東京では午後5時、代々木公園けやき並木に約100人が集まり、NAZEN東京と東京労組交流センターが集会と渋谷デモを行った。
 集会では、NAZEN東京の佐藤賢一代表が「アメリカ大統領トランプは7月16日、1945年7月16日に行われた史上初の核実験を全面賛美する声明を発表した。日本原水爆被害者団体協議会は翌17日に『腹の底からの怒りを抑えることができません』と撤回を求めた」「7月29日には、原爆投下による放射性物質を含む『黒い雨』によって健康被害を受けたと84人が提訴していた裁判で、広島地裁が全員を被爆者と認めて被爆者健康手帳の交付を命じる画期的判決を行った。日本政府は被曝認定を最小限に抑え、医療的保障からも戦争責任からも逃げてきた」と語った。続けて「日本政府の主張は3・11福島原発事故にも完全に引き継がれ、現在、福島の小児甲状腺がん患者は200人以上を数え、子ども・青年たちは病気と闘い続けている。しかし国は『原発事故の影響とは言えない』と、責任から逃げ続けている。何が原発再稼働か! 新型コロナ禍の中でこそ闘おう!」と呼びかけた。
 東京労組交流センターの山口弘宣代表もマイクを握り、「今、核戦争が準備されている。日本の労働者民衆は戦後75年間、闘ってきた。われわれ労働者の闘いは絶対に消し去ることはできない。今、多くの労働者が雇い止めや希望退職、失業に追い込まれている。その一方で、政府は軍備に金をまわしている」と弾劾。そして、「今日という日を、安倍を打倒しこの社会を労働者の社会にするために、闘おう!」と訴えた。
 発言を全員で確認し、パンチの効いたコールと太鼓を打ち鳴らしてデモが出発。感染対策・暑さ対策をやりながら若者を先頭に元気に渋谷の街を行進した。「人生初デモ!」という若者・学生も参加し、「政治のことはよくわからない」「自分の意見をどうつくればいいのか?」と言いながらも、戦争・原爆反対の意思は強い。沿道からの注目も大きく、新たな広がりを感じるデモとなった。
 解散地点で「11月1日の労働者集会で会おう」と確認し、充実感に満ちた行動を締めくくった。
(NAZEN東京代表・佐藤賢一)

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