9・27三里塚全国集会へ 反対同盟が全国に招請状

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週刊『前進』04頁(3155号04面02)(2020/08/17)


9・27三里塚全国集会へ
 反対同盟が全国に招請状


 三里塚反対同盟から9・27全国集会の招請状が発せられました。市東さんの農地をめぐる裁判闘争が大詰めを迎えています。全国から大結集を!(編集局)
 全国の闘う仲間の皆さん。私たちは来る9月27日、市東さんの農地を守る決意も新たに全国総決起集会を開催します。全国からのご参加を訴えます。
 新型コロナウイルスの感染拡大で成田空港をめぐる状況は一変しました。航空需要は激減し、回復の目途がたっていません。B滑走路は3カ月にわたって閉鎖され、今なお空港内店舗の多くが休業、ターミナルの一部閉鎖も続いています。誘導路をへの字に曲げている市東さんの畑を「すぐにでも強制執行で取り上げる」という空港会社(NAA)の主張は、何の正当性も緊急性もなくなったのです。
 にもかかわらず、東京高裁・菅野雅之裁判長は9月2日の第3回を含め、あと2回で請求異議裁判控訴審を結審しようとしています。年内判決=農地取り上げ強制執行との決戦局面をむかえています。破たんの危機に瀕するNAAが、この期に及んで市東さんの命とも言うべき農地を奪うことなど許せません。東京高裁あての要望書を集め、9・27集会で強制執行と闘う陣形を強化・拡大しましょう。
 コロナの世界的感染爆発は、世界の隅々まで人やモノを移動させることで利益を生み出す時代に終止符を打ちました。もう航空需要の右肩上がりもV字回復もありません。広大な自然と農地を破壊する第3滑走路建設やB滑走路の1000㍍延長、オリンピックを口実に始めた深夜飛行時間延長など、成田空港機能強化は必要ないのです。
 しかし、NAAの田村明比古社長は、空港機能強化をこれまで通り進めることで「航空需要の回復に貢献する」などと居直っています。航空需要のために、さらなる騒音被害や落下物の恐怖を受け入れることなどどうしてできるでしょうか。空港周辺では住民がお互いに結びつきを強め、怒りの決起が拡大しています。地域住民と連帯して、空港機能強化を白紙撤回させましょう。
 農地取り上げと空港機能強化は、安倍政権が危機に追いつめられているがゆえの攻撃です。大恐慌とコロナという未曽有の情勢の下で、安倍政権は「敵基地攻撃能力の保有」など、戦争のできる国への大転換に踏み出そうとしています。そのために成田の軍事空港化を進め、これに抗する闘いを何が何でも叩きつぶそうというのです。負けるわけにはいきません。
 アメリカのBLM(ブラック・ライブズ・マター)運動や、香港、韓国など世界中で労働者民衆が歴史を画する決起を開始しています。日本では全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部が大弾圧をはねのけて反撃の闘いを開始し、コロナ禍を口実とした首切り・賃下げに抗する闘いが次々と始まっています。
 私たちは今こそ「絶対反対」「実力闘争」を貫いてきたその真価を発揮して反転攻勢の闘いに立ち上がる時だと確信します。不屈に信念を貫いた空港絶対反対の54年の闘いは、成田空港の存立を揺るがして「空港廃港」が現実のものとなる情勢をたぐり寄せています。動労千葉・関西生コンをはじめとした闘う労働組合、「帰還」強制攻撃と闘う福島、辺野古新基地建設と闘う沖縄と連帯し、住民・市民運動、学生運動をたたかう皆さんと共闘の輪を広げ、国際連帯で闘うことで三里塚闘争の勝利と労働者民衆の未来を切り開く決意です。9・27全国総決起集会にぜひお集まり下さい。
2020年8月4日

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市東さんの農地を守ろう!空港機能強化粉砕!
改憲阻止・安倍政権打倒!
9・27全国総決起集会
 9月27日(日)正午
 成田市赤坂公園(成田ニュータウン内)

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